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朝から おとらじ!

おとらじ便り

前原寅吉の業績が、教科書に!

2024.7.15
前原寅吉 (002).jpg

前原寅吉(18721950年)は
世界で初めて太陽面を通過するハレ―彗星の
観測に成功したアマチュア天文家です。
その業績が2025年度版の中学3年生「科学」
の教科書に取り上げられることになりました。
今後検定を経て正式採用になる予定です。



今朝の「おとらじ!」は
前原寅吉のひ孫にあたる前原俊彦さん(65)に
お話を聞きました。前原さんは八戸市の
宝飾・時計店「マエバラ」の社長を務めます。



前原寅吉は時計店を営みながら趣味の天体観測を行い
ハレ―彗星の太陽面通過を観測したことで
知られましたが、飢饉で苦しむ地域と気象の観測を
調べるため太陽の黒点観測を続けているうちに
両目を失明したそうです。
その後は心眼で宇宙を研究し続け人だそうです。
当時の人々は日食やハレ―彗星の出現は不吉の前兆と
考えられ、ハレ―彗星の尾には毒となる成分が含まれ
その毒が地球に届くと不安がられた。
寅吉はうわさ話の無益を説いたともいわれています。

 

 

教科書登用の感想は、光栄であり驚きですが、
宇宙から地球を見て、その中に生きている自分は
いったいどんなことができるのか、人のために役立つ
ことをするのが結局はみんなの幸せになると思う。
ぜひ子供たちには寅吉のように目が見えなくても
大好きなことをやり続け好奇心をもってチャレンジする
気持ちが伝わればと思いますと話ていました。
教科書に登用され前原寅吉を知って
宇宙に興味をもつ子供が一人でも多く増えていけば
素晴らしいことだと思います。
写真は前原俊彦さんから提供によるもので、
教科書にも掲載されます。       (GG大友)

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