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おとらじ便り

お城の縄文土器にドキッ!

2023.8.16

弘前城本丸の石垣改修工事に伴う発掘調査で、
縄文時代晩期(24002500年前)の
土器や石器が、昨年数千点見つかりました。
保存状態の良い31点が、弘前公園下乗橋の
近くの「弘前城情報館」で展示されています。

弘前城縄文土器1 (002).jpg

こちらは「朱塗りされた台付の浅鉢と壺」
浅い鉢は食べ物を盛り付ける器、それに、壺の表面は
赤く彩色されていることから、日常ではなく祭祀など
特別な行事に使われたものと説明にありました。

弘前城縄文土器2 (002).jpg

そして、「深鉢」は食べ物の煮炊きや貯蔵などに
用いられたもので、内側に「煤」が付着している
ことなどから、縄文の人たちの生活を感じます。
他に狩猟の道具として使われた「矢じり」や
携帯用のナイフと言われる「石匙(いしさじ)」
なども展示されています。


発掘を担当する公園緑地課の話によると、城跡から
縄文土器が見つかるのは大変珍しいことで、本丸の
盛り土によって風化が防がれたため、良い状態で
出土したそうです。またお城の周辺は縄文の時代
岩木川の流れの端にあたり水の便も良かったことから
縄文人の集落が形成されていたと言います。
今の弘前城周辺に縄文人が住んでいたと思うと
ロマンを感じませんか。


さて、お城の石垣修理は
2024年に石垣積直し工事
2026年天守を元の所に戻す曳戻しが行われ、
2027年以降に内堀の復旧工事、天守の耐震補強
と続き、まだまだ時間がかかる大事業のようです。

弘前城縄文土器4 (002).jpg

おまけの写真です。春、桜の季節
「さくらのハート」でお馴染みのスポット
今は「みどりのハート」になっていました。
場所は非公開です。弘前公園に行った際に
ぜひ探してみて下さい。    (GG大友)

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