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作家の愛用品展

2022.12.19

青森市荒川にある青森県近代文学館で開催中の
「作家の愛用品展~ちょっとレトロなものたち~」
を観てきました。

青森県にゆかりのある作家達がこだわりを持ち
生涯大事に使い続けた万年筆や原稿用紙、机に衣類、
趣味の「もの」まで422点が展示されています。

作家の愛用品1 (002).jpg

こちらは青森市生まれの児童文学作家で
「鬼を飼うゴロ」の作品で児童文芸賞と
児童出版大賞を受賞した北畠八穂(19031982
の鎌倉の自宅で使われていた執筆用の机や万年筆、
原稿用紙に文鎮など。津軽塗の机や手文庫などは
津軽塗で青森を身近に感じながら
作品を書いていたことをうかがわせます。

作家の愛用品2 (002).jpg

太宰治(19091948)が愛用した万年筆です。
昭和14年から亡くなる昭和23年まで、
10年間使われたというものだそうです。
と言うことは「津軽]「斜陽」「人間失格」の
作品もこの万年筆で書かれた事になると思うと、
とてもすごいものを観たという感じになりました。

作家の愛用品3 (002).jpg

そして、こちらのミニチュアの機関車などは、
少年時代に機関士になる夢を持っていた方言作家で
詩集「まるめろ」が代表作の高木恭造(1903~1987
の趣味のものです。大人になっても座敷にレールを敷き
機関車などを走らせていたそうです。


青森県ゆかりの作家たちの愛用品を通して、
知らなかった一面を感じる事の出来る企画展です。
他に、棟方志功、今官一、葛西善三、北村小松などの
愛用品も展示されています。


「作家たちの愛用品~ちょっとレトロなものたち~」は
入場無料で1225日まで開催です。
(1222日は休館日です)        (GG大友)

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