「命を守る選択肢が増える」住宅密集地でクマに“発砲” ガイドラインを国が公表 中心部に出没した板柳町では…
クマなどが出た際、一定の条件のもと市町村の責任で発砲する「緊急銃猟」のガイドラインを国が公表しました。
クマが中心部に現れた板柳町の担当者は「町民の命を守る選択肢が増える」と述べていました。
9月1日の改正鳥獣保護法の施行によって、緊急性や安全確保などの条件を満たしていれば、クマなどが出た際、住宅密集地でも市町村の責任で発砲する「緊急銃猟」が可能となります。
これを受けて環境省は市町村向けのガイドラインを公表しました。
ガイドラインには「緊急銃猟」の場合、通行規制や住民の避難など安全の確保を、どのように行うのか具体例が図で示されています。
★環境省 浅尾慶一郎 環境大臣
「ガイドラインを自治体の方によく理解していただき、新しい法改正のもとで戸惑うことなく対応できるようにしていきたい」
クマが中心部に現れた板柳町の担当者は…。
★板柳町 農業振興係 松山典聖 主任主査
「クマに対しての対応の幅が広がるという意味では、町民の命を守る選択肢が増える意味でとても大きな一歩だと思う」
「素早く速やかに関係機関猟友会や警察などと協議し、国から示されたガイドラインをもとに対応していきたい」
住宅密集地での猟銃の発砲は、これまで法律で禁止されていて、クマを駆除するハンターは警察官の許可を得るまで発砲できませんでした。