「これは災害」水面を埋め尽くす『タイ』が『ホタテ』を食べた!?養殖ほぼ全滅で「来年の収入がゼロ…」漁協が支援を要望 青森県野辺地町

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青森 2025.07.11 20:29

陸奥湾で耳吊り養殖されていたホタテがタイに食べられる被害を受けた対策です。
野辺地町漁協は稚貝を買い取り再び育てるための支援を町に要望しました。

食害を受けて野村町長に要望したのは、野辺地町漁協の砂原組合長たちです。
野辺地町漁協では耳吊り養殖のホタテが、タイによる食害でほぼ全滅しました。
成育不足で食べやすいサイズだったことが主な要因です。
50の漁業者が養殖する3万9,100本の耳吊りホタテが被害に遭いました。
被害額は2億6千670万円です。
要望では耳吊りホタテを再び養殖するために、必要となる稚貝を漁師から買い取るための支援を求めました。

★野辺地町漁協 砂原則行 組合長
「漁師も驚いていてこういう現状になりましたので、来年の収入がゼロというかほとんどありません」
「今年度は支援してもらって、来年度に向けてこれから稚貝を採り(地巻き)放流したいと思っています」

★野辺地町 野村秀雄 町長
「あまりにも被害が甚大でこれは災害である」
「来年の生活のための母貝を確保することが一番大切だと思っています」

ホタテ再生をめざす野辺地町漁協は、親貝づくりを着実に進めるため、この秋、地巻きにして育てていくとしています。