「エネルギー政策」はどうする?候補者の政策や考えを比較【2025参議院選挙・青森】

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青森 2025.07.15 20:11

参議院選挙の特集「候補者に聞く」
きょうは青森県の将来に大きく関わる「エネルギー政策」について5人の考えをお伝えします。


原子力施設が数多く立地する青森県。
政府はことしエネルギー基本計画を改定、原発については「依存度を低減する」という記載を削除し「必要な規模を持続的に活用する」としました。
一方、再生可能エネルギーは初めて最大電源に位置づけられました。
化石燃料の多くを情勢が不安定な中東に依存する日本。
エネルギー政策は青森県の将来を左右する重要な分野です。


自民党の現職 滝沢求さんは、エネルギー安全保障と脱炭素社会の両立を訴えています。
安全確保を最優先に原子力の活用を進め、自然環境と共生した再生可能エネルギーも推進するとしています。

★自民・現 滝沢求 候補
「エネルギー安全保障とカーボンニュートラルの実現の両立に向けて私は原子力の発電は必要不可欠だと考えております。その中で安全性確保を最優先に(原発の)再稼働を着実に進めていきながら、核燃料サイクルの推進を進め、エネルギー安全供給といわゆる経済成長、これを2本立て同時に実現できるような体制づくりを進めていくことが必要だ」

立憲民主党の新人 福士珠美さんは、原発の再稼働には避難道路の確保などが必須だと訴えます。
将来原発に依存しない脱炭素社会を実現するため、省エネや再エネに資金を投入するとしています。

★立憲・新 福士珠美 候補
「原発の再稼働であるとか、あとは核燃料サイクル事業の継続については、避難道路の確保や地域の合意というのは必須条件であると思います」
「将来的には原発に依存しない脱炭素をめざしていくべきだと考えています」
「(省エネや再エネで)250万人の雇用を創出し、50兆円の経済効果を見込んでいます。地域分散型の強靭なエネルギー社会を築きまして、青森で新産業の種を蒔きたいと思います」

参政党の新人 加藤勉さんは、別のベース電源ができるまでは原発を活用し、将来的に廃止するとしています。
再エネについてはバイオマスや地熱を推進すべきと訴えています。

★参政・新 加藤勉 候補
「エネルギー政策は国民のためになる、日本のためになる方向ですね。特に再エネは海外の企業がもうける方向に行っている。できればできるほど再エネ賦課金が高くなってきて、我々国民の出費が増える。太陽光と風力に関してはそうなんです。それが現状な訳だからそれはやめる、作らせない」
「原発も最終的にはなくする。それに代わる代替エネルギー方式が確立された時は、原発は徐々に入れ替えていく」

共産党の新人 荻野優子さんは、原発を稼働させず核燃料サイクルからの撤退を進める考えです。
地域主体の再エネ・省エネを進め、二酸化炭素を削減する必要があると訴えています。

★共産・新 荻野優子 候補
「原発というのも福島の大事故もありましたし、核燃料サイクルというのも27回延期していて、さらに再開のめども立っていないということで破綻しているという声もたくさん寄せられているので、核燃料サイクルや原発からは撤退して再エネ、省エネへと切り替えていく政治を作るために頑張りたいと思います」
「環境、今この気候危機とかも農家や作物作っている方なども言われていますけれど、気候危機打開の面でも再エネ、省エネに切り替えていく政治を作っていく」

政治団体NHK党の新人 佐々木晃さんは、原発は徐々に減らしシェールガスの火力発電を増やすべきと主張しています。

★N党・新 佐々木晃 候補
「原子力の再稼働には賛成です。日本は地震が多い国ですので、徐々に減らした方が良いと思います」
「ガス発電がいちばん良い。アメリカのシェールガスを買って発電した方が貿易摩擦の解消にもなって良いと思います」


それぞれの考えをおさらいします。

滝沢さんは「安全最優先に原子力活用自然と共生し再エネも推進」

福士さんは「再稼働には避難道路が必須将来原発に依存しない脱炭素社会へ」

加藤さんは「原発活用 将来は廃止太陽光や風力は作らせない」

荻野さんは「原発と核燃料サイクル撤退再エネと省エネを促進」

佐々木さんは「原発再稼働賛成徐々に削減シェールガスの火力発電」でした。