【桜桃忌】文豪・太宰治が生まれた日で亡きがらが見つかった日 「太宰列車」の運行や「太宰歌留多」大会で功績をしのぶ 青森県五所川原市
きょう6月19日は文豪・太宰治の桜桃忌です。
太宰の出身地 五所川原市では生誕116年を記念した列車の運行や、朗読会などが開かれました。
奥津軽を走る津軽鉄道では「太宰列車」の運行が始まりました。
太宰が生まれた日で、亡きがらが見つかった日でもある6月19日の桜桃忌に合わせて、まいとしこの時期に運行しています。
けさ津軽五所川原駅を出発した1番列車にはファンたちが乗り込み、太宰が生まれた金木方面へと向かいました。
津軽の四季を表すハマナスの花やりんごなどの装飾が施されています。
★「『海は、海の見えるのは、どちら側です。』私はまず車掌に尋ねる。」
車内では戦争と疎開に関係のある太宰の作品の朗読も行われました。
★太宰ファンの乗客
「誕生日ということで記念に来てみようと思って来たんですけど、きょう1号車とは知らなくてうれしいです」
また金木地区にある斜陽館では、市内のお話サークルが小説「走れメロス」の朗読を披露しました。
★読み札
「金襖の一ばんいい日本間で兄たちはひっそりお酒を飲んでいた(小説「津軽」より)」
斜陽館オリジナルの「太宰歌留多」を使ったカルタ大会も開かれ、地元の小学生たちが楽しく太宰の作品について学びました。
★金木小学校の児童
「同じ町で生まれたから特別感があってうれしいです」
「太宰治が書いた本をいっぱい読みたいと思いました」
多くのファンや地元の人たちが太宰の生誕116周年を祝うと共に、功績をしのびました。