90歳代の女性が「つつが虫病」と診断 ことし2人目の報告 青森県
青森県は8日、上北保健所管内に居住する90歳代の女性が医療機関で「つつが虫病」と診断されたことを発表しました。
女性は発熱、刺し口、発疹の症状で4月下旬に入院し、その後回復したということです。
県内でつつが虫病患者の報告はことし2人目です。
県によりますと、つつが虫病は草むらなどで有毒ダニの幼虫に吸着され感染します。
典型的な症例では39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚には特徴的なダニの刺し口がみられ、その後数日で体幹部を中心に発疹がみられるようになります。
また患者の多くは倦怠感や頭痛を訴えます。
治療が遅れて重症になると、肺炎や脳炎症状を呈したり、致死率が高くなるとされています。
青森県では年間に春~初夏、秋~初冬の2つの発生のピークがみられていて、今後、患者数の増加が予想されるということです。
また2024年は70歳以上の患者が7割を占めるなど患者は高齢者に多くみられ、症状の重篤化が懸念されます。
県は有毒のツツガムシに刺されないため、山林、河川敷などの草地、耕地などに立ち入る際には素肌の露出を避けることや、立ち入った後には入浴し着ていた服をすぐ洗濯するよう呼びかけています。