福島第一原発5・6号機などの使用済み核燃料を「むつ中間貯蔵施設」に搬入 2074年までに六ヶ所再処理工場への搬出終える「中長期計画」示す

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青森 2025.07.07 19:51

むつ中間貯蔵施設を巡る動きです。
東京電力ホールディングスの小早川社長たちは、福島第一原発5号機と6号機や福島第二原発の使用済み核燃料について受け入れを可能とする中長期計画を、宮下知事に報告しました。
むつ中間貯蔵施設の中長期計画は、東京電力ホールディングスの小早川社長たちが県庁に宮下知事を訪ねて報告しました。

計画では最大17基から使用済み核燃料を受け入れるもので、福島第一原発5号機と6号機や福島第二原発も含まれています。
再処理するまで最長50年間貯蔵するむつ中間貯蔵施設には、すでに去年9月から搬入されています。
計画では2040年代初めには搬入を完了させた上で、2074年までに六ヶ所再処理工場への搬出を終えるとしています。

★東京電力 小早川智明社長
「50年間の貯蔵期間の中でしっかりと搬出させていただくことも、地元のみなさまとこれまで約束してきたことですので、技術的に無理のない範囲でしっかりと搬出できるような計画をお示しさせていただきました」

宮下知事は「確実性を高めて整合性がとれるよう取り組んで頂きたい」と答えていました。
むつ市の山本市長も報告を受け、中間貯蔵施設の2棟目の建設について「10年以内をめどに着手するべき」と話し、最終的な中長期計画を年内に提示するよう求めました。
東京電力は福島第一原発の1号機から4号機の使用済み燃料についても、引き続き技術的な検討をしていくとしています。