【就任2年の現在地】次々打ち出した“新しい政策”と掲げた“高い目標” 任期折り返しに宮下知事は…「もっと私はスピードアップする必要がある」
まもなく就任2年の宮下知事です。
任期の折り返しに述べた抱負は「県民第一」と「スピードアップ」。
青森新時代を掲げ次々と打ち出した新しい政策、その先をどう考えているのか?直接インタビューしました。
★宮下知事
「よろしくお願いします ありがとうございます」
★菅原厚キャスター
「29日で就任から2年になります 振り返ってどんな気持ちですか」
★宮下知事
「私は『感謝』この思いに尽きます。県民の皆様にさまざまな政策をご理解いただいて共感いただいて一緒に実行できた」
青森新時代を掲げ、県政史上最年少で就任した宮下知事。
★宮下知事
「実行力と発信力を高め、スピード感を持って県政をリードしていきたい」
2年の間に県民と対話を重ね県独自の少子化対策「青森モデル」や「陸奥湾ホタテガイ総合戦略」などの新しい政策を次々と打ち出しました。
来月施行へ 再エネ共生条例
再エネを巡っては来月にも規制のエリア分けと課税を組み合わせた全国初の条例が施行される見通しです。
★宮下知事
「青森県の豊かな自然を将来にわたって住民目線で守ることができることになった。これはひじょうに大きいことです。一方で、再生可能エネルギーの事業者にとっても、どこの場所でできなくて、どこの場所でできるのか、できる場所が決まれば事業の予見性が高まる訳ですから、より積極的に青森県に投資をすることができるようになる環境ができることになるので、青森県にとって国の再生可能エネルギーの推進にとって、ひじょうに大きな一歩」
ボールパーク構想
老朽化した県営野球場に代わって整備するボールパーク。
青森市安田の県総合運動公園に県営スケート場と一緒に整備する方針が示されましたが、宮下知事はさらに発展した形を考えています。
★宮下知事
「楽しみですよね。ボールパークと言うには野球場以外の部分にもスケート場があり、私はそれだけではなくて、民間のさまざまなスポーツ施設というか、スポーツができる場所も誘致するなどボールパークと言いながらスポーツパークのような」
「若い人たちはもちろんですが家族連れ、子どもたちお年寄りまで楽しんでいただけるような『スポーツの発信拠点』を作っていきたい」
移転整備へ 県立郷土館
移転が検討されている文化の発信施設県立郷土館は、新しい整備の形に言及しました。
★宮下知事
「青森県の多様性は藩政時代に形成されたようなイメージが私にはある。弘前藩や南部藩が大きく私たちの生活の文化の中に息づいている。(整備検討会議で)複数の箇所が出てきているので、その中から1箇所ではなくても私は良いと思うし、複数か所あって、それぞれが発信ができれば」
県政の最重要課題 人口減少対策
全国で初めて県全域の給食費を無償化するなど、子育て支援を進めています。
ただ去年の合計特殊出生率は過去最低で、少子化に歯止めがかかっていません。
そして若者の県外流出も大きな課題です。
★宮下知事
「この(次の)1年は若者の定着・還流、そして仕事づくり 何か結果を出していきたい」
『結果を出したい』という仕事づくりとして新しく掲げているのが『GX青森』です。
洋上風力などの風力発電をはじめ、半導体や水素など成長分野で企業誘致や県内企業の参入をめざします。
その先に見据えているのは…。
★宮下知事
「1社2社ということではなくて、それは何も洋上風力だけではなく陸上風力も、あるいはそれに関連する半導体産業も、それからエネルギー産業も含めて、本当に大事なことは関連産業がいかに青森県の中で成長していくか、立地していくか。産業クラスターのようなものが産業群というものが、青森県の中で形成できるような取り組みをしていきたい」
今後の政策・抱負は
★菅原キャスター
「政策の柱は具体的に」
★宮下知事
「県民の皆様、国民の皆様はコメ高騰や物価高騰対策は必須ですが、経済の課題には常に何か青森県は手当てをしている。青森県は県民に寄り添っているという政策をその都度発信し実行できれば」
★菅原キャスター
「抱負は」
★宮下知事
「抱負は県民ファースト、県民第一これに尽きる」
「もっと私はスピードアップする必要がある いろんなことをよりスピードアップして、県民の皆様の声を形にし続けるということが、自分が思い描いていた『県政を県民の手に』を実現することにつながってくれるのではないかと」
宮下知事は合計特殊出生率「2」以上の達成や、陸奥湾ホタテの300億円産業化など自ら高い目標を掲げています。
達成するために残りの任期でどう道筋を付けていくのか、宮下知事の手腕が問われます。