「農林水産業」はどうする?候補者の政策や考えを比較【2025参議院選挙・青森】
特集は参議院選挙「候補者に聞く」。
きょうは県の基幹産業、農林水産業についてです。
コメ政策を始めとした農政のあり方を5人に聞きました。
全国的なコメ不足と価格の高騰が大きな社会問題になり、政府は備蓄米を放出、スーパーには行列ができました。
米価高騰に端を発した農政改革は大きな争点です。
夏の高温や冬の大雪など気候変動の影響を受ける農林水産業、担い手不足も深刻で具体的な対策が求められています。
自民党の現職 滝沢求さんは生産者が安心してコメの増産に取り組めるよう所得向上に向けた農政改革を進めると訴えています。
★自民・現 滝沢求 候補
「コメを増産して何よりも生産者の声を聞いた上で生産者の所得向上につながる政策をこれから進めていく 農政改革を中長期的には視野に入れて議論が始まると思いますので、その中心に私は議論のど真ん中で青森県の考え方を伝えていきたいと考えています」
りんごの雪害の支援のほか、生産性向上に向けた支援を行い収益性の最大化を図るとしています。
★自民・現 滝沢求 候補
「1点だけ申し上げるとりんご農家の被害が出ていますので、その対策は講じていく」
「生産向上を支援するとともに、新たに成立した(食料・漁業・農村)基本法に基づいてコストミニマムの継続を進めていきたい」
立憲民主党の新人 福士珠美さんは田畑の面積に応じて交付金を支給する、新しい直接支払制度「食農支払」を創設すると訴えています。
★立憲・新 福士珠美 候補
「(コメ不足や高騰は)今の政権が見通しが甘かったと言わざるを得ない」
「コメの生産者を守るため、かつての戸別所得補償制度をバージョンアップさせた農地に着目した直接支払制度、食料の確保農地を維持するための制度ですが、それを創設してしっかりと食卓の安心やコメ農家の収入の安定を図っていきたい」
担い手不足の対策として就農支援の資金を10倍に拡大するとしています。
★立憲・新 福士珠美 候補
「新規就農者の支援も大幅に拡充して食料の安全保障体制を確立させていきたい」
参政党の新人 加藤勉さんはコメを増産し日本の食料自給率を上げるべきだと訴えています。
★参政・新 加藤勉 候補
「減反の見直しはそもそも今さら遅い (コメが)余っているならば国が引き取れば良い 農家にはどんどん作って下さいという方向でいくのが、本来それが自給率のアップにつながるのでは」
安定して食料を確保するために農林水産業の生産者に対しては国費による所得補償が必要だと主張しています。
★参政・新 加藤勉 候補
「収入補償です まずは収入補償 気象変動による不作というのは、これからも十分考えられます 台風もあるし冷夏もある気温が上がらなくて、コメが取れなかった そういうときでも補償する補償制度にするべき 収入補償 そこからさらに良くできたとき頑張って、良くできたとき、そういったときはその分の収入があると 頑張ったら報われる状態で収入の補償をする」
共産党の新人 荻野優子さんは、農家が安心してコメを作れるよう価格保障と所得補償の仕組みが必要だと訴えています。
★共産・新 荻野優子 候補
「これまで農家に減反減産を押し付けたりとか、備蓄米も需要がないからと言って減らしてきたという結果があると思うので、やはりまず米を増産して消費者の皆さんには手頃な価格で買えるようにして、さらに農家を守る価格保証や所得補償という仕組みも大切になってくる」
軍事費を減らして農林水産省の予算を増やすことで、りんごの雪害対策などに使うべきと訴えています。
★共産・新 荻野優子 候補
「青森で言うとリンゴとかもこの雪害、自然の災害で再開できないという声もたくさん寄せられているので、そういう今この軍事費にどんどんお金を使っている予算を、農業予算をどんどん増やしていくという点で大切かなと思います」
政治団体NHK党の新人 佐々木晃さんは大規模化による所得向上や休耕田の活用などを訴えています。
★N党・新 佐々木晃 候補
「減反が多すぎたような気がする」
「農業の大規模化が必要だと思う 年収1,000万以上の農家をつくらないといけないと思う」
「休耕田とかを作らない人の田んぼをやりたいひとにやらせないとダメですね」
それぞれの考えをおさらいします。
滝沢さんは「所得向上へ農政改革雪害や生産性向上への支援」
福士さんは「新しい直接支払制度創設就農支援の資金10倍に」
加藤さんは「コメ増産で自給率向上国費による所得補償」
荻野さんは「価格保障と所得補償軍事費削減で農業予算増」
佐々木さんは「農業の大規模化休耕田の活用」でした。