勝敗の鍵を握る青森県に与野党の大物が続々と…物価高やコメ政策などを巡り激しい論戦【2025参議院選挙・青森】
特集は5人の舌戦が続く参議院選挙です。
勝敗の鍵を握る1人区の県内には与野党の応援弁士が続々と入り、物価高やコメ政策などを巡り激しい論戦を繰り広げています。
自民党は公示後最初の週末に小泉進次郞農林水産大臣が八戸入りし、現職の滝沢求さんとともに街頭演説をしました。
随意契約による備蓄米放出の実績を強調し、コメの増産を支援すると訴えました
★自民 小泉進次郎農林水産大臣
「消費者の皆さんが安心してコメを買える環境を作ることと、生産者の皆さんが安心してコメを作れて、これからも消費者の皆さんに選ばれるコメであり続けることは間違いなく両立できます」
3期目をめざす滝沢さんはともに農政改革を進めると訴えました。
★自民 現 滝沢求 候補
「これからの農政を大きく希望の持てる担い手の持てる そういう農業・農政に小泉大臣とともに変えていきたい」
きのうは小林元経済安全保障担当大臣が平内町や外ヶ浜町などを回り、14日には石破総理も県内に入ります。
★自民 小林鷹之元経済安全保障担当大臣
「私たち与党も暫定税率を廃止をする ガソリンを安くする 準備が必要だからいつもの年末の税制改正に間に合わせる形でやります」
立憲民主党はきょう野田佳彦代表が青森市に入り、新人の福士珠美さんとともに聴衆の前に立ちました。
政府の物価高対応を批判し、財源を示している党の食料品減税が最も有効だと訴えました。
★立憲 野田佳彦代表
「政府が無策だから物価高だから実質賃金が下がり続けているのではないですか 物価高無策の石破政権が延命をして国民は私は不幸になると思います」「一番有効な方法は食料品が8%かかっている それを0%に臨時・時限的にやっていこうではないか」
福士さんは自公政権からの転換を呼びかけました。
★立憲 新 福士珠美 候補
「失われた30年に終止符を打ちもっと豊かな日本豊かな青森をこれから作っていくべき時だと私は思います」
立憲は第一声から小川幹事長が駆けつけ、雇用や社会保障などあらゆる社会構造を変えると訴えました。
★立憲 小川淳也 幹事長
「今の古い政治が問題を先送りにし、ほとんど手を付けてこなかった社会の構造を変えていこうではありませんか」
参政党はきのう神谷宗幣代表が駆けつけ、青森市で新人の加藤勉さんとともにマイクを握りました。
神谷代表は自身を批判する記事に一つ一つ反論し、「物価高は小さい論点」だとし、今の政権のままでは「安定した衰退が続く」と訴えました。
★参政 神谷宗幣 代表
「参政党なんかが飛躍したら混乱しますよ政界が でもその混乱の先に新しいものを作っていかないと 今のまま自公政権の安定した衰退が続くわけですから、安定した衰退か混乱後の発展か、どっちを選びますか リスクを取ってももう一回立て直す V字回復狙いましょうよ」
加藤さんは自衛官の手厚いサポートや処遇の改善などを訴えました。
★参政 新 加藤勉 候補
「命を懸けてこの日本を守っている自衛官たち 彼らを守るひいては日本を守るために今立ち上がったんです」
共産党は田村委員長が今月12日、青森市で街頭演説を行います。
公示後は衆議院議員を7期務めた高橋千鶴子さんが新人の荻野優子さんをサポートし、消費税減税の必要性など党の政策を訴えています。
★共産 高橋千鶴子元衆議院議員
「参議院でも与党を少数に追い込めば政治は大きく変わります」
「(消費税の)減税ができないなんて、こんなばかな話がありますか 弱い人を助けると言うのであれば、すぐに減税することが一番の力になるではないか」
「年間12万円の手取りを増やす力になるんです」
荻野さんは物価高対策として、まずは消費税を5%に減税すると訴えています。
★共産 新 荻野優子 候補
「お金持ちが優先の政治になっています 消費税は廃止をめざして緊急に5%に減税して、暮らしも社会保障も大切にする政治にしましょう」
政治団体NHK党の新人 佐々木晃さんは街頭演説はせず、SNSなどで支持を訴えています。
選挙戦は中盤にさしかかり、勝敗の鍵を握る1人区の青森県内には与野党の大物が続々と駆けつけ、激しい総力戦を展開しています。