太宰治の「直筆原稿」を新たに発見! 金木町も出てくる全編を初めて公開中 東京・三鷹市
「走れメロス」「斜陽」などで知られる五所川原市出身の作家・太宰治の直筆原稿が新たに見つかり、東京・三鷹市で公開されています。
★青森放送 長澤瑠璃子記者
「去年、東京で太宰治の直筆原稿が見つかり、先週からこちらの三鷹で展示が始まりました。原稿には太宰の思考が垣間見える推敲の跡が多く残されているそうです」
先週から三鷹市の「太宰治展示室」で公開されているのは…。
終戦翌年の1946年に書かれた太宰治の小説「雀」の直筆原稿です。
金木町に疎開しているころに書かれた作品で、200字詰め原稿用紙38枚にわたる全編が、期間を分けて初めて公開されます。
★太宰治文学サロン学芸員 吉永麻美さん
「疎開を終える前に書いたもので、この作品を発表して津軽から三鷹へと戻ってきます。この作品の中には金木町だとかそういった地名も出てきますので、ぜひ青森の方にはご覧いただきたい資料になります」
「雀」の直筆原稿は去年都内の古書店で新しく見つかり、三鷹市が880万円で原稿を購入しました。
展示室には太宰が弘前高校時代に愛用した電気スタンドや、ハガキなどおよそ70点も展示されています。