【体験】山から海へ…自然を活用！ドイツ発祥「クアオルト健康ウォーキング」とは？QOL健診との“コラボ”事業に菅原キャスターが参加してみたら…　青森県青森市

短命県返上に向けた取り組みの特集は「クアオルト健康ウォーキング」です。
「クアオルト」とはドイツ発祥の療養地という意味で、自然を活用する「運動療法」です。
今回、QOL健診とクアオルトを組み合わせた取り組みが初めて行われました。


自然を生かしたクアオルト健康ウォーキングとQOL健診のコラボ事業は、青森市浅虫を会場に行われました。

★青森放送　菅原厚キャスター
「ウォーキングを前に参加者たちはQOL健診で健康状態を確認します」

参加したのは青森市民54人です。
まずは生活習慣の質を調べて、健康への意識を高めるQOL健診を行い、血圧や野菜摂取量、さらには体力などを測定します。

★参加者
「浅虫の自然に触れながら健康について一緒に考えることができるので、参加してみたいと思いました」

このコラボ事業は青森市が市民の健康増進のため企画しました。

★青森市健康寿命対策室　山上千鶴室長
「非日常を感じることができる豊かな自然の中で」
「クアオルトウォーキングをすることによって、より多くの市民の方の健康づくりのきっかけになっていただけたら」

コースは浅虫の地形と自然を生かした4キロです。
コースではポイントごとに脈拍や体温を測り、身体の状態を確認しながら歩きます。
参加者はストレッチを入念に行い、3つの班に分かれ、ゆうやけ橋を出発。

★青森放送　菅原厚キャスター
「それでは私もクアオルトウォーキング行ってきます」

無理せず自分のペースで、運動効率のよい状態を保ちながらウォーキングを行います。

★「ヤッホ！あっ聞こえた！聞こえました？いいですね、ここで大きな声を出して身体の中の空気を出します。そして山のきれいな空気を思い切り吸い込んでください」

歩くこと1時間、あずま屋でヨガと瞑想で気持ちを落ち着けます。
展望所にたどり着くと、雄大な景色が待っていました。

★参加者
「緑とか海とか自然をみていると、鳥の声とか聞こえてすごくよいと思います」
「理想的な歩きができたと思っています」

★サポートの大学生
「もっと身体を動かしてみんなで楽しんでいただければ」

下山後に参加者を待っていたのは海と砂浜です。
参加者たちは歩き疲れた足を海水に浸します。

★青森放送　菅原厚キャスター
「気持ちいい！」

★クアガイド
「水に入って冷やして出て暖かくなってまた冷やしてを繰り返すことで、温冷温冷を繰り返して足の疲れをとります」

最後は足のマッサージとヨガでリラックス。
そして最後の血圧測定。
3時間のクアオルトを終えた参加者たちは・・・

★参加者コースを終えた参加者
「血圧はちょっと下がりました。（どのくらい下がっていますか？）上が15で、下が10ですね」
「最高104だったのが90になって、最低81が73」
「やってみてすごく達成感があり、心地よい疲れがあってやってよかったなと思います」

弘前大学では今回のデータを今後の研究に生かしていきます。

★弘前大学大学院医学研究科　田中直特任講師
「身体の健康と心の健康の状態がどのように変わっていくのか、またどういう人にそういった効果が得られやすいのか、興味を持って解析していきたい」

QOL健診を始めた弘前大学大学院の中路特別顧問は…。

★弘前大学大学院医学研究科　中路重之 特別顧問
「今回は血圧が下がる効果があったということを実感することによって、さらに理解が深まる」
「クアオルトをやることによって、次のQOL健診でよい結果が出てくる。これがよい循環になっていけば県下全体に広がっていく」

自然を感じ楽しみながら高い運動効果が得られる「クアオルト健康ウォーキング」。
青森の豊かな自然を生かした取り組みの広がりが期待されます。