【ハマ再生へ】水温を一定に保つ“閉鎖循環式”の養殖場が完成 高級カレイ「マツカワ」の陸上養殖開始「昔の活気のある八戸に」 八戸市
ハマの再生に向けた第一歩です。
八戸市で準備が進められてきた閉鎖循環式の養殖場が完成し高級カレイの陸上養殖が始まりました。
空き倉庫を活用して養殖場を整備したのは八戸市の漁業会社嶋脇漁業です。
施設完成と本格稼働に合わせて開所式が行われ神事に参列した、八戸市の熊谷市長たちが安全操業を願いました。
閉鎖循環式の陸上養殖は水を浄化しながら再利用することで、排水を出さない方式で水温を一定に保ち高温などにも対応します。
施設の稼働にあたり階上町の県栽培漁業振興協会はけさ、今シーズン初めてマツカワの稚魚3000匹を養殖場に出荷しました。
マツカワは希少で高級なカレイで歯ごたえがある弾力と脂がのった甘みが特徴です。
★県栽培漁業振興協会 二木幸彦 業務執行理事
「八戸の獲る漁業の花形である沖底業者が初めて『つくり育てる漁業』にチャレンジする歴史的な快挙」
嶋脇漁業は初年度安定生産に向けて養殖する魚種をマツカワ1本に絞り、さっそく稚魚を水槽に入れて養殖を開始しました。
★嶋脇漁 業吉田徳光 社長
「養殖をして自分で魚を作って加工業者を含めて輸送業者も全てにある程度仕事を与えることができれば、将来的には昔の活気のある八戸に戻れるのではないかなと思っています」
陸上養殖のマツカワは800グラム以上に育てて来年5月ごろの初出荷をめざします。