「損はさせないから一緒に暗号資産取引を始めよう」と言われ…30歳代の女性が515万円だまし取られる
弘前警察署によりますと去年11月下旬頃、青森県内に居住する30歳代の女性はインスタグラムを介して自称韓国人の「キム・ジェアン」を名乗る男と知り合い、LINEアカウント「Kim Jae-An」を友だち登録してやり取りを続けるうちに相手に好意を抱きました。
12月中旬頃、女性は男から
・損はさせないから、一緒に暗号資産取引を始めよう。
などと暗号資産投資を勧められ、男の指示に従い投資運用アプリ「TokenDigits」に会員登録をした上、アプリのサポートセンターの指示に従い、その月の12日に暗号資産の投資資金として県内金融機関ATMから指定されたインターネット銀行の個人名義口座に現金10万円を送金しました。
送金後、アプリ上で利益が出たことから女性は更に男を信頼するようになり、男の指示に従い、その月の14日からことし1月19日までの間5回にわたり県内金融機関ATMから指定された大手金融機関やインターネット銀行の個人名義口座に現金合計170万円を送金したほか、1月10日には約84万8,286円相当の暗号資産「イーサリアム」を暗号資産取引所アプリ「コインチェック」で購入し、TokenDigitsのサポートセンターから指定されたアドレスに送金しました。
その後、女性が利益の出金手続をしたところ、サポートセンターから
・出金のためには、国際税務署への税金や、出金に伴うサービス料を支払う必要がある。
などと指示があり、2月3日から7日までの間4回にわたり、合計約250万4,549円相当のイーサリアムをコインチェックで購入し、サポートセンターから指定されたアドレスに送金しました。
その後、女性の行動を不審に思った母親から詐欺を指摘されて、だまされていたことに気が付いたということです。
警察は投資話において「必ず儲かる」などと話し、投資を勧めてくる場合は詐欺の可能性があるとして注意を呼びかけています。