社員食堂で56人が集団食中毒 3日間の給食業務停止命令 青森県おいらせ町

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青森 2025.04.25 17:22

青森県は、おいらせ町の日本フードパッカー株式会社青森工場 社員食堂で食中毒が発生したと発表しました。
工場の従業員たち56人が腹痛又は下痢の症状を呈していたことが判明したということです。

県によりますと、今月20 日午後7時ごろ三戸保健所に対し日本フードパッカー株式会社青森工場から「複数の従業員が胃腸炎症状を呈しており、その多くが社員食堂を利用している。」という連絡がありました。
保健所による調査の結果、工場の社員食堂を利用した従業員53人と工場の関係者3人のあわせて56人が腹痛や下痢の症状を呈していたことが判明したということです。
入院した人はおらず、いずれも快復しています。
保健所は施設が提供した食事を原因とする食中毒と断定し、4月25日から4月27日まで3日間の給食業務の停止を命じました。
原因となった物質については調査中ということですが、県によりますと、施設外への拡大などは確認されていません。


県はこれから暖かくなると、カンピロバクター、サルモネラや腸管出血性大腸菌のような細菌による食中毒が多く発生するとして、食中毒予防の3原則に注意するよう呼びかけています。

<食中毒予防の3原則>
① 細菌をつけない
・トイレの後や調理、食事の前に手を洗う。
・肉や魚の汁が、他の食品につかないように袋や容器に入れて保存する。
・まな板、包丁やふきんなどは、きれいに洗った後、熱湯や塩素系の漂白剤で消毒する。
② 細菌を増やさない
・生鮮食品は、冷蔵庫や冷凍庫で保存する。
・室温に長く放置しない。
③ 細菌をやっつける
・加熱調理は、中心部まで十分火を通す。