航空宇宙技術遺産に認定された「航研機」の世界記録支えた3人の青森県人とは…復元機の実演に思いはせる 青森県三沢市
県立三沢航空科学館に展示されている国産のプロペラ機が、航空宇宙技術遺産に認定されました。
世界記録を生んだ航空機産業の「礎」には、3人の県人が深く関わっていました。
ことし4月、日本航空宇宙学会から航空宇宙技術遺産に認定された、「航研機」の復元機が県立三沢航空科学館にあります。
1938年に、3日間およそ1万1,651キロ周回飛行し続け、当時の世界最長飛行距離を記録した国産のプロペラ機です。
きのう認定記念として、プロペラの回転や車輪を収納する様子が実演されました。
世界記録樹立には3人の県人が関わっていました。
機体設計を担当したのは国産旅客機「YS11」の生みの親で、五戸町出身の木村秀政さんです。
そしてむつ市出身の工藤富治さんが工場長を務めた工場で機体が完成し、パイロットを弘前市出身の藤田雄蔵さんが務めました。
★県立三沢航空科学館 大柳繁造館長
「青森県にもこういうかたがたがいて世界記録を初めてだしたと、日本で初めて世界記録をだしたんだということを、もっと知っていただいて、若い方にもおおいに奮起して日本のために頑張っていただければと思っております」
★訪れた人
「初めて見たし歴史の勉強にもなったので良かったと思います」
「いまの航空技術につながってるっていうのは、身近に見られることがすごくうれしかったです」
「迫力もあったしタイヤが閉まる部分も、僕が想像したのとけっこう違ったのでよかったなと」
訪れた人たちは、3人の県人が成し遂げた世界に誇る偉業に思いをはせていました。