大きさや重さ「過去最低」実態調査結果で明らかに…陸奥湾ホタテの“タイ”食害対策は? 青森県
陸奥湾ホタテの大きさや重さは、現在の調査方法となった1985年以来、過去最低となりました。
また、一部の海域でみられたタイによる食害からホタテを守る対策もまとめられました。
★青森放送 菅原厚キャスター
「今シーズン水揚げされている半成貝の実態調査結果が、これから漁協関係者に報告されます」
陸奥湾内の10の漁協や県などは、5月に行った養殖ホタテの調査結果を報告しました。
報告によりますと去年生まれた「半成貝」の大きさは、平均で6.1センチといつもの年より1.3センチ小さく、貝を含めた重さは27.1グラムと、いつもの年に比べ19グラムも下回りました。
大きさ重さともに、現在の調査方法になった1985年以降最低となりました。
去年夏の高水温が長引いたこととエサとなるプランクトンの不足などが影響しているとみられています。
一方、一部地域でみられた耳吊り養殖のホタテが、タイによる食害でほぼ全滅したのは、成育不足で食べやすいサイズだったことが主な要因です。
成育を進めるために高水温に備え、水温の低い下層に沈めたり、ネット1段当たりの稚貝の枚数を少なくすることで成長を促すとしています。
★県漁連 二木春美会長
「この夏の時期いかに乗り越えるか、重点的に漁業者にも指導して丈夫な貝をつくって、へい死にならないような対策をとっていきたい」
県水産総合研究所は、水温が高くなる前の今月末までに稚貝の採取を終えるよう呼びかけています。