牛舎実習で高校生が事故死 遺族が実習助手だった男性と青森県を提訴へ 青森県十和田市

この記事をシェア

  • LINE
青森 2025.05.26 11:56

十和田市の農業高校の牛舎で当時の男子高校生が大けがをしたあと亡くなった事故を巡って、遺族が県と実習助手だった男性に損害賠償を求めて来月提訴することが分かりました。
この事故は、2021年に三本木農業高校で2年生だった八戸市の水野歩夢さんが牛舎で実習をしていたところ、男性の実習助手が牛を追い払おうとした農具で頭に大けがをして意識不明の重体となりました。

その後、水野さんは自宅で療養を続けていましたが、去年3月亡くなりました。
遺族の代理人弁護士によりますと、実習助手が農具を振り下ろした危険な行為や、学校による組織的な安全対策が不十分だった点などが事故につながったとして、男性と学校設置者の県に対して損害賠償を求めて、来月青森地方裁判所に提訴するということです。

県教育委員会は「提訴の内容を確認して真摯に対応したい」としています。