2,300キロ離れた北太平洋上で腹痛 海上保安部と海上自衛隊が連携してインドネシア国籍の技能実習生を八戸市内の病院に救急搬送
北太平洋で操業中の八戸港所属の漁船で急病人が発生し、海上保安部と海上自衛隊が連携して、3日午後、患者を八戸市内の病院に救急搬送しました。
北海道の第1管区海上保安本部によりますと、先月30日午前八戸港所属の中型イカ釣り漁船第62源栄丸184トンから乗組員1人が腹痛を訴えていると救助要請が入りました。
通報があった場所は北海道の東端根室市の納沙布岬から東におよそ2,300キロ離れた北太平洋上です。
釧路海上保安部の巡視船が先月30日午後、釧路港から医師を乗せて現場海域に向かい、1日半かかってきのう漁船と合流し、患者を収容しました。
一方で、災害派遣要請を受けた海上自衛隊の救難飛行艇が出動し、けさ八戸市民病院の医師と看護師を乗せて、八戸航空基地から離陸して午後1時前、納沙布岬から東南東およそ400キロの海上で巡視船と合流しました。
まもなく巡視船から患者を収容した救難飛行艇は、午後3時すぎ八戸航空基地に着陸し、患者は救急車で八戸市民病院に搬送されました。
患者はインドネシア国籍の26歳の男性技能実習生で、腹部の痛みがあるということですが、八戸に到着時意識ははっきりしていたということで病院で手当てを受けています。