殺人事件隠蔽の「みちのく記念病院」に県が“改善命令”を検討へ 常勤医の数など偽って報告 青森県八戸市

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青森 2025.07.18 11:56

八戸市のみちのく記念病院を巡る殺人隠蔽事件に絡み、県は常勤医の数を偽って報告したなどとして、医療法に基づく改善命令の検討を始めることを明らかにしました。

県は県議会の常任委員会で八戸市から、みちのく記念病院について行政処分の必要があると認められる通知を受けたことを明らかにしました。
この事件はみちのく記念病院を運営する医療法人の当時の理事長と医師のあわせて2人が、おととし3月病院に入院していた男が同じ病室の男性を歯ブラシで刺して殺害した事件を隠そうとした犯人隠避の罪で起訴されました。
事件を受けて八戸市は医療法に基づき立ち入り検査を6回行うなど、実態の把握を進めていました。

その結果、病院が医師の勤務時間を把握していなかったことや、常勤医の数を偽って報告していたことが判明し、県に行政処分の必要性をきょう付けで通知したということです。
県は通知を受けて内容を精査し、必要な措置を講じるとしています。
病院に対して改善命令が出されれば県として初めてで、従わない場合、業務停止などより強力な措置が講じられます。