【密着】休日参上!新ヒーロー『彩天のネプテヴィオン』の意外な正体は…“副業禁止”!? 知名度向上と「映像化」を目標に奮闘中! 青森県五所川原市

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青森 2025.06.30 20:08

特集は五所川原市発の新しいヒーローです。
プロデュースするのは市職員の男性で、休日に県内各地のイベントなどに出動し子どもたちに人気となっています。

先日青森市浪岡で開かれた「花岡プラザまつり」。
多くの親子連れでにぎわう会場に、子どもたちの視線を集める異質のヒーローが姿を現しました。

★イベントに訪れた子ども
「かっこ良いと思います」

ヒーローの名前は「ネプテヴィオン」。

会場に登場するとすぐにたくさんの子どもたちに囲まれ、握手や写真撮影に応じていました。

このネプテヴィオンをプロデュースしているのは五所川原市に住む阿部航平さん27歳です。

★ネプテヴィオンをプロデュース 阿部航平さん
「私が見る限りだと子どもたちが喜んでいるように見えたので良かったなと」

県内各地のイベントに登場し、会場を盛り上げるネプテヴィオンと阿部さんですが…

★阿部航平さん
(Q.ちなみに出演料というのは?)
「勤め先の関係でちょっともらえないので、そういったのはもらわないです」

阿部さんの本業は五所川原市役所の農林政策課で働く公務員。
阿部さんの休日に合わせて出動するネプテヴィオンですが、副業が禁止されているので出演料はもらわず、交通費だけなどのボランティアで行っています。

なぜこんな活動をしているのか…阿部さんの自宅を訪ねました。

★阿部航平さん
「集めてきたコレクション特撮グッズになります」

部屋には特撮ヒーローや怪獣のグッズ、ポスターがたくさん飾られていました。

★阿部航平 さん
「中学生くらいのころから特撮にはまっていて、ヒーローショーとかをやったりしているうちに自分でオリジナルの特撮作品を作っていきたいなという思いが強く芽生え始め、その思いのもと誕生したのがこの『彩天のネプテヴィオン』です」

通っていた大学の学祭では、オリジナルのヒーローの仮装を披露していましたが、おととし『彩天のネプテヴィオン』というオリジナルヒーローを立ち上げ、県内各地へのイベント出演などを始めたのです。
青森県ならではのヒーローということで、ネプテヴィオンの名前には「ねぷた」の要素を取り入れています。

県内各地のイベントへの出演依頼が増えてきて、子どもたちだけでなく大人も注目するネプテヴィオンですが…
怖くて泣きだしてしまった女の子も。
知名度のアップがこれからの課題です。

★イベントに訪れた人
「かっこ良いのでいろんな所で知れれば良いですね」

イベント中、ネプテヴィオンをサポートしているのは、阿部さんの高校時代の同級生の葛西航大さんです。

★高校時代の同級生 葛西航大さん
「高校時代の同級生なんですけど、そのころからヒーローが好きで、こういうことをやりたいんだろうなという雰囲気がありましたので、実際にこういったヒーローの仕事に携われてすごくうれしそうで、見ていてこちらもやりたいことをやれて良かったなと」

好きなことに全力で取り組む阿部さんに心を打たれ、ネプテヴィオンの活動を手伝っています。

★「花岡プラザまつり」主催 加藤梨紗さん
「いろんなことをしながら子どもたちといっしょに遊んでくださって、本当に楽しく過ごすことができました。ありがとうございます」

イベント中、阿部さんの姿が見当たらないので思い切って聞いてみると…

★阿部航平さん
(Q.ネプテヴィオンが出ているときは阿部さんはどちらで?)
「後ろのほうでひっそりと…私はプロデューサーとしてネプテヴィオンの活動を見守っていますので」

本業も忙しいなか、活動を続ける阿部さんの今後の展望は…

★阿部航平さん
「最終的な目標はこのネプテヴィオンを主人公としてオリジナルの特撮映像作品を作って地上波に放送できれば良いなと思っています」

地域のイベントを盛り上げながら、ネプテヴィオンの知名度向上と本格的な映像化をめざしします。