■ふりかけの売り上げが好調…その理由は?福島県内にもユニークなふりかけが登場!(福島県)
食卓に身近な「ふりかけ」についてです。いま「ふりかけ」の売上げが伸びているといいます。その種類やジャンルは豊富で県内にもユニークな「ふりかけ」が登場しています。
手軽に食卓やお弁当を華やかにする「ふりかけ」。民間の調査会社によりますと、ふりかけの販売額は年々増加していて、2023年には577億円と、過去最高を更新。2025年は600億円を突破する勢いです。
いまやふりかけのジャンルは多岐に渡り、その数は、国内で少なくとも1000種類を超えるといいます。県内でもユニークな商品が続々と登場しています。
こちらは、郡山市のうすい百貨店。50種類以上のふりかけを扱っているといいます。なかでも人気だというのが…東京の老舗メーカーが手掛ける佃煮のふりかけ=「錦松梅」です。国産にこだわった素材で作るおかかのふりかけで、普段の食卓はもちろん、贈り物としても人気が高いそう。
■うすい百貨店 須田八千代さん
「お米も確かに上がってはいるんですが、温かいご飯に美味しいふりかけで召し上がっていただいていると思う」
一方、あの味を再現したふりかけも登場し、人気を集めているといいます。
「喜多方ラーメン」がご飯のお供=「ふりかけ」に変身したのです。ザクザクとした食感と、スープの味を再現したしょうゆの塩味がごはんに良く合うと、2024年はおよそ1500個を売り上げたそうです。
■道の駅猪苗代 藤田麻衣さん
「喜多方ラーメンふりかけって何?みたいな感じで興味を持ってくれるお客さんは多い。ご飯にかけて食べるラーメンみたいな感じで美味しく召し上がってくれればと思います」
パッとふりかけるだけで食べごたえがアップし、れっきとした料理に仕上がる現代の「ふりかけ」。「食卓の脇役」というイメージを変えていきそうです。
【平瀬史敦記者の解説】
なぜ、いまふりかけが好調なのか?ふりかけ業界トップシェア丸美屋によりますと、「景気が悪いとふりかけが売れる」ということなんです。連日ニュースでも伝えているように米の価格の高止まりが続いていますし、一時は、野菜も高騰しました。
こうした物価高のなか「消費者の節約志向が高まり、安く、手軽に食べられるふりかけの需要が伸びているのではないか」ということです。丸美屋によりますと、この物価高で弁当を手作りする人も増え、ふりかけの需要が高まっていると分析しています。
「手軽さ」というのも、人気の理由で最近「タイパ」や「コスパ」という言葉があるように、「日々の食生活の時短化」というのも現代人の特徴なんだそうで、これを裏付けるように、丸美屋のふりかけの売り上げは、11年連続で伸びているといいます。
また「ふりかけ」の使い道は多様で、警視庁災害対策課の公式SNSによると、担当者は「非常用バッグにふりかけを常備」しているそうです。スープやおかずにも応用できるふりかけは、災害時の非常食にもピッタリということでした。
(05/01 19:45 福島中央テレビ)
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