NNNニュース

「開封調査は3アウト制…」3回違反ごみを出したら… 福島市・福島(福島県)



12日までの1週間で県内でも様々なニュースがありましたが、悪質な違反ゴミの対策として福島市で始まった「ごみの開封調査」のニュースを深掘りします。

ついに開けられた福島市の「違反ごみ」。条例の効果は?福島市で始まった分別されていない「違反ごみ」の袋を開けて調べる「ごみの開封調査」。違反ごみを捨てた人を特定し、直接、指導を行うことでごみ出しのルールの徹底やごみの減量につなげるのが狙いです。10年前、ごみの排出量が全国ワースト1位となった福島市。ペットボトルといった資源ごみが分別されていなかったり、店や会社で出たごみを家庭ごみの集積所に捨てたりといった「事業系のごみ」が問題となっています。ルールだけの問題ではありません。市街地で生ごみを狙うカラス被害も衛生上の問題です。こうしたなか、新たな対策として始まった「違反ごみの開封調査」。11日、条例の施行後、初めてごみの袋が開けられました。開けてみれば、福島市の「違反ごみ」の深刻さが伝わってきます。

■福島市役所 ごみ政策課根本裕史 課長
記者「中にはどのようなゴミが入っていた?」「段ボールで出されたゴミを今回開封調査したが、資源にできない燃やすゴミ、埋めるゴミ、リサイクルできる資源物、いろいろなモノが混じっていた」

ごみからは個人が特定できる配送票なども確認されたため、市は来週にも違反者に対し、対面で指導するとしています。それでも改善されない場合は…

■福島市役所 ごみ政策課根本裕史 課長
「開封調査につきましては野球であれば3アウト制をとって…」

指導してもなお、同じ人が3回違反ごみを出していることが確認された場合、市は、「改善勧告」を行い、それにも従わない場合はウェブサイトで名前や事業所名を公表する方針です。全国的にも話題になった福島市の「ごみ開封調査」。一定の効果もあるようです。

■川上耕平記者
「調査が始まった3月から4月にかけて、違反ゴミの数は減っていて、分別意識の高まりや抑止にも繋がっていると市の担当者もみています。1人当たりのゴミの排出量も年々、減少傾向にあることから、市では取り組みを加速していく考えです」

「違法ごみ」をどこまで減らすことができるのか、今後に注目です。


(06/13 18:52 福島中央テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)