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「しいね、いいね」このフレーズの考案者は品川現市長…歴代最年少の郡山市長誕生(福島県)



商都の新たなリーダーが決まりました。20日に投開票が行われた郡山市長選挙で新人の椎根健雄さん・48歳が初当選しました。

現職の不出馬により20年ぶりに新人同士の戦いとなった郡山市長選挙。そのかじ取り役に選ばれたのは…

「しいね、いいね」

元県議の椎根健雄さん、48歳です。20日夜、当選確実の一報を受けた椎根さんが事務所に姿を現すと支援者らが「しいね、いいね」のコールで出迎えました。

■椎根健雄さん
「市長になることが目的ではなくこれから市長になって何をやるのか。」「市民の皆様の声をどう反映させて、この郡山市を前進させるのか、人の集まるまちをつくれるのか、そういったところに力を置いて、これから皆様方とともに前を向いて進んでまいります」

今回の選挙戦。椎根さんは直接、有権者に声を届ける街頭演説はもちろん、SNS戦略にも力をいれて臨みました。自らポスターを掲示する動画は初日で5万回再生、その後も見られ続け、現在は34万回再生と「大バズり」!自分を知ってもらえるきっかけになったと手ごたえを語っていました。こうした戦略が功を奏してか、投票率は前回をやや下回る40.28%だったものの椎根さんは5万票以上を獲得。次点の勅使河原候補に1万3千票あまりの差をつけました。選挙戦から一夜あけた21日、椎根さんは…

■椎根健雄さん
「本当に身の引き締まる思い」「歴代最年少市長として、とにかくこの郡山を元気にしていくように自分が先頭に立って郡山の元気を作っていきたい」

郡山市の新たなリーダーに選ばれた椎根さんはどんな人物なんでしょうか。プロフィールからその政策までを深堀していきます。郡山市出身の椎根さんは現在48歳で郡山市制施行後、最年少での当選となりました。参議院議員の秘書を経て県議会議員を13年以上務め、選挙戦でもその実績をアピールしました。椎根さんは大学時代、新潟大学の農学部に所属していたのですが、卒業研究の際には毎朝3時に研究室に通っていたそうです。自らを飽きずに継続が出来る性格だと、評しています。今回の選挙戦の勝因について、椎根さんを支援した関係者は「まず一番に若さが強みになった」と話しています。また、今回は政党の垣根をこえて支援者が集まり野党系だけでなく保守系の市議・県議らの一部も椎根さんを支援しました。さらに椎根さんを自らの後継者と位置づけていた品川現市長も、椎根さんを全面的に支援しました。「しいね、いいね」という掛け声も品川現市長の考案だったそうです。そして、椎根新市長の政策のポイントとしては、まずは子育て政策です。品川市政で始まった公立の小中学校の給食無償化についてはこのまま、継続していく方針です。一方、町づくりの面では旧豊田浄水場跡地の再開発や駅前の渋滞緩和にも取り組んでいくとしています。さらに20日、真っ先に取り組みたい課題として物価高騰をあげ、支援を充実させる考えを示しました。さらに最年少市長として、若い職員から意見を聞く場を作っていきたいとも話していました。郡山市民ひとりひとりの声が反映されるまちづくりが期待されています。


(04/21 18:34 福島中央テレビ)

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