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高速道路での逆走を防ぐには…原因と対策を福島県警の高速隊に取材(福島県)



最大11連休のゴールデンウィークとあって車での移動が増えるなか、注意したいのが高速道路の逆走です。東北道では逆走により3人が死亡する事故も起きています。

■井上朔実記者
「日が差して気温も上がってきました安達太良SAです。こちらでは県外ナンバーの車もきょうは多く見られます」

本宮市にある東北道上りの安達太良サービスエリアです。平日の午前中でも、家族連れでにぎわっていました。
■岩手県奥州市から訪れた人
「きょう有給で、11連休にしてもよかったんですけど、仕事が詰まっていたので。今も電話はなってますけど、無視してます」
■宮城県名取市から訪れた人
「お仕事休みとって4連休にしてきました。旅館に泊まりに行きます」

この大型連休中も多くの人が車で移動しながら、旅行や観光を楽しんでいるようですが、その東北道で痛ましい事故が起きました。
おととい26日の夜、栃木県那須塩原市の東北道上りで逆走の車と別の車が正面衝突するなど、4台が絡む事故があり男性2人が死亡。この事故による渋滞が引き金となって別の事故も発生し、一連の事故で3人が亡くなっています。

なぜ、高速道路で逆走事故が起きてしまうのでしょうか。
■福島県警 高速隊 伊藤太幸 副隊長
「普段行かない、初めて行くような場所に行ったときに気持ち的に焦っ、たり、行く先がよくわからずキョロキョロしてしまったりして間違った方向に入ってしまうおそれがある」

ネクスコ東日本のイメージ映像をみると、逆走の原因はさまざまですがよくあるのが合流部分です。
方向を変え逆走してしまうケースがあるといいます。
また、サービスエリアなどから本線へ戻る際に進行方向を誤り逆走するケースも。
思い込みや勘違いから「逆走」につながることが多く、ネクスコ東日本によりますと逆走事案のうち、およそ4割の運転手が「逆走に気づいていなかった」そうです。

■福島県警 高速隊 伊藤太幸 副隊長
「(逆走は)各インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアなどではどこでも起こりうる可能性はある、十分に注意してもらえれば」
逆走事故で死に至る確率は高速道路での事故全体に比べ約15倍に跳ね上がるというデータも。
複雑な道路構造の場合、逆走に気づかなかったりパニックになったりすることも考えられますが高速道路上には、逆走を防ぐ道路標識が整備されているため、これらを見落とさないよう落ち着いて運転することが大切です。

■福島県警 高速隊 伊藤太幸 副隊長
「間違いなく標識、標示はしっかりされている、しっかり見ていただければ間違うことはないと思う」

県警は万が一にも逆走してしまった場合は速やかに路肩に停車し、警察への通報を呼び掛けています。

高速道路での逆走事案は毎年200件ほど発生していて、30歳未満が1割を占めるなど必ずしも高齢者に限った事案ではないそうです。


(04/28 17:47 福島中央テレビ)

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