■随意契約の備蓄米がヨークベニマルでも先行販売 待ったなしの状況…政府は追加の放出も進める(福島県)
郡山市のヨークベニマルの店舗で政府が随意契約によって放出した備蓄米の販売が始まりました。米の価格の高止まりが続くなか、政府は追加の備蓄米の放出を進めていますが、値下げの圧力になっているのでしょうか。
山積みになった米。柄が印刷されていない半透明の袋に入っている様子から備蓄米の流通が、いかに「スピード勝負」かが伝わってきます。
県内大手のスーパー「ヨークベニマル」でも、ついに、備蓄米の販売が始まりました。まずは郡山市にある横塚店でのみの取り扱いです。
店では、2022年産の備蓄米を1000袋仕入れていて、5キロ約2000円の価格で1家族1袋に限定しての販売です。
購入客「(備蓄米の販売)全然知りませんでした。だからゆうべ買いに来た今日の分なくて。」
購入客「(備蓄米)買えないと思ってました。」
株式会社ヨークベニマル 執行役員 商品事業部事業部長 大竹 誠さん「主食とされるお米ですので、価格が上がっていく中で、何とかこの備蓄米含めてお客さんに食べていただければと思っています。」
ヨークベニマルは、全部で1500トンの備蓄米を調達していて、来週以降は横塚店以外でも順次販売される予定です。
高止まりが続く米の価格を抑えるため、政府が随意契約によって放出した「備蓄米」。それをめぐっては…。
小泉農水相「また追加の備蓄米、放出します。全く手を緩める気はない。できることは何でもやる」
政府は、2021年産の備蓄米を含む12万トンを追加で放出する計画で、すでに業者向けに受け付けが始まっています。
コンビニでも備蓄米の流通が始まり、確かにその値段は、お手頃な価格となっていますが、肝心なのは「銘柄米」の価格です。
農林水産省によりますと、6月1日までの1週間でスーパーで販売された銘柄米やブレンド米を含む米の価格は、5キログラムあたり=4223円。
前の週から若干価格は下がったものの、政府が理想とする3000円台にはほど遠い印象です。
これについて、小泉農水大臣は以前…。
小泉農水相「他の食料品と比べて米の流通は極めて複雑怪奇だと。ブラックボックスがあると。こういう指摘が多々寄せられています」
米の流通構造は「ブラックボックス」と指摘。備蓄米にも限度があるなか、消費者にとっても、そして生産者である農家にとっても適正な価格を見いだせることはできるのか。待ったなしの状況が続いています。
(06/12 19:33 福島中央テレビ)
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