■続く"売り手市場"…企業を選ぶ側は何を求める?秋田県内最大規模の企業説明会で高校生の声を聞く(秋田県)
来年春に卒業予定の高校生を対象にした合同の企業説明会が開かれました。
近年は、新規採用を増やしたい企業に対し、希望者が少ない、高校生にとっての売り手市場が続いています。
企業を“選ぶ”側は何を求めているんでしょうか、高校生の声を聞きました。
自分に合う企業との出会いに向け、気合い十分の高校生3年生は、約330人。
若い人材へのアピールに向け、気合い十分の企業は96社。
県内では最大規模となる、来年3月に卒業予定の高校生を対象にした合同説明会が開かれ、企業の担当者は、仕事内容や職場環境、ブースによっては賃金までも、熱心に説明しました。
今年春に県内の高校を卒業して県内企業に就職した人は、1225人。
一方で、県内の求人数は4997人と、大きな開きがありました。
企業側の人材獲得につながるよう、今回の説明会には、山形県酒田市の高校にも声がかかりました。
製造業の担当者
「うちの会社、平均年齢、去年、新卒が1人入ったので、少し下がったんですけど、その前の年までは50歳ぐらいの会社だったので、やっぱり若い人が減ってきているとは思うんですけど、少しでも多く入ってくれればなと思います」
「県内就職」を希望する高校生の割合は、近年、高い水準にあります。
高校を卒業して就職した人のうち、県内企業に就職した割合の直近10年間の推移を見てみると、以前は7割を切っていましたが、コロナ禍以降は県内志向が高まり、今年春の77.2%は、過去2番目の高さでした。
廣田裕司アナウンサー
「県内就職が増えることは、鈴木知事が掲げる人口の社会減の改善に直結します。個人個人、いろんな価値観があるとは思いますが、高校生たちは実際に何を求めているんでしょうか」
高校生
「ライフワークバランス、気にします。休みがちゃんと取れるかとか、福利厚生とか気になります」
「賃金です。趣味とかにいろいろお金を使いたいなと思っているので」
「やっぱり仕事の内容。休みの量だったり、自分に合っているかとかです」
「賃金です。お金がないと生活できないので、多少辛い仕事でもそれなりのお金がもらえるなら、辛くてもがんばりたいです」
「自分は仕事内容です。やりがいがある仕事に就きたいなって思っています。子どもたちに誇れる仕事をやりたいなって思っています」
企業からの求人情報は、来月1日以降に公開され、企業による選考は9月中旬に始まります。
(06/10 17:55 秋田放送)
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