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古代エジプトの貴重な品々の展示会 大のエジプト好き女性と回ると新たな発見が!壁画やアクセサリー、ミイラまで… 秋田・横手市(秋田県)



約3000年にわたって繁栄した、古代エジプトの貴重な品々を見ることができる特別展が、横手市の県立近代美術館で開かれています。

今回は、すでに行った人も、これから行く人も楽しめるよう、独自の視点で掘り下げて紹介していきます。

先月もエジプトに行ったという大のエジプト好きの女性に、展示を見てもらいながら話を聞いてきました。

来場者が2万人を超えている、古代エジプト美術館展。

今回、取材に協力してもらったのは、きらびやかな衣装に身を包んだ女性。

秋田市に住む、佐藤晶代さんです。

子育てを終えた6年前、ずっと憧れていたエジプトを訪れ、その魅力に引き込まれた佐藤さん。

現地で触れた文化を日本人にも紹介したいと、4年前にエジプト雑貨の輸入・販売を行う会社を立ち上げました。

今も定期的にエジプトへ渡っていて、つい先月も、仕入れや観光をしてきたといいます。

特別展の会場に並ぶ約200点の品々を、エジプトでの経験をもとに見てもらいました。

まず注目したのは、神殿の柱の一部です。

佐藤晶代さん
「ここに見えますのが、ヒエログリフっていって、古代の文字なんですね」
鴨下望美アナウンサー
「これなんか絵みたいに見えますけど」
佐藤さん
「動物が横たわっていたり、包丁がうつっていたり、結構ヒエログリフの本ってあるんですけど、それを当てはめていくと、名前が分かったりっていう形で、これが壁画や、いろんなところに彫られているっていう感じなんです」

よく見てみると、会場にあるほかの壁画にも、確かにヒエログリフが刻まれています。

外の売店では、ヒエログリフをアルファベットに変換できるグッズも販売されています。

照らし合わせて見てみると、何が書いてあるのか、分かるかもしれません。

会場内には、紀元前の1550年から1070年の間、新王国時代に身に着けられていたアクセサリーも展示されています。

佐藤さん
「青のものが結構あるんです。青は、ラピスラズリってご存じですか。青い石なんですけど、それは、ツタンカーメンの目も青く縁どられているんですけど、そこに使われているんですよ」
鴨下アナ
「なんでそんなに青がよく使われるんですか」
佐藤さん
「そうですね、青がやっぱり神聖なものっていうかね。やっぱりそういう形で、青が、結構本当エジプトに行くと青い置物とかも多いんですよね」

エジプトでは、古代から”命を象徴する色”として、青が好まれてきたといいます。

意識して見てみると、会場内のほかの展示物にも、多く使われていました。

会場を進むと、墓や神殿の壁に描かれた壁画がずらっと並ぶ展示スペースがありました。

佐藤さん
「現地に行くと本当に壁画がびっしりこういった絵が描かれているんですけども、こちらの方なんですけど、ウシなんですね」
鴨下アナ
「これウシなんですか?」
佐藤さん
「ウシがひっくり返って、ウシの上に足が、切った足がのっかっていて、ウシさんが逆向きになって、ベロが出ている、舌が出ている」
「今ちょうとエジプトでは、犠牲祭っていって、イード・アル=アドハーっていう期間なんですね。それは、ウシさんやヒツジさんたちを、儀式は、貧しい人のために、それをいけにえにして、そして、貧しい人からお肉を配るみたいな、そういう風習があって、真っ最中なんですよ。この時期に。なのでやっぱり昔からこういうふうな、ウシのいけにえっていうのが描かれているっていう感じですね」

撮影は禁止されていますが、会場には、紀元前・プトレマイオス朝時代の少女のミイラも展示されています。

鴨下アナ
「ミイラもじっくり見るとすごい…」
佐藤さん
「思いがね、伝わる感じですよね」
鴨下アナ
「ミイラを見て思いが分かるもんですか」
佐藤さん
「なんかあれですね、きっと、どういう思いで生きてきて、どういう思いで亡くなったのかなっていうのをいつも感じて。ちょっと思ってしまいますね」

ミイラなどの展示物が作られた背景を想像したり、今のエジプト文化との共通点を見つけたり。

ぐっと踏み込んで展示を見ると、新たな発見があるかもしれません。

古代エジプト美術館展は、今月29日まで、横手市の県立近代美術館で開かれています。

(06/17 18:04 秋田放送)

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