■スタジアムの事業主体 沼谷市長の発言に鈴木知事「報道で知りびっくり」「県が早急に話をつける責任を負っているとは認識していない」秋田(秋田県)
スタジアムの整備事業について、先週、秋田市の沼谷市長が、県が事業主体になることも視野に入れていることを明らかにしました。
これに対し、鈴木知事は、16日、「報道で知りびっくりした」と述べた上で「県が早急に話をつける責任を負っているとは認識していない」とも述べています。
県議会で16日、県政の重要課題などについて一問一答方式で質疑を行う総括審査が始まりました。
質問が相次いだのが、サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田のホームとなる予定の、スタジアムの整備事業についてです。
佐々木雄太 議員
「今後、事業主体が県にという方向性が投げかけられた場合、鈴木健太知事としては事業主体、県でやっていくという考えは1つあるんでしょうか?」
鈴木 知事
「聞いてはいなかったという状況ですね。報道で知ってびっくりしたというところですので、今、軽々に今後のことについてコメントできる段階にございません」
県によりますと、前の市長のもと、秋田市は、今年3月14日に、市が主体となって整備し、県に市と同等の負担を求める方針を県側に示していました。
しかし、沼谷市長が就任したあとの4月22日、秋田市はその方針を保留する旨を県に申し入れていました。
そして、先週金曜日、沼谷市長は、市が負担する費用の額によっては、県が事業主体になることも視野に入れていることを明らかにしました。
佐々木雄太 議員
「責任の押し付け合いにならないように、整備主体の明確化、あるいは責任の所在というものに対して、知事も毅然とした態度で協議に臨んでいただきたい」
鈴木 知事
「県だ市だと、この整備主体の議論というか、様々なお話が県内で進んでいますけれども、忘れてならないのは、Jリーグのライセンスという問題だと思っています。今月末が申請期限だと私は認識していますけれども、これを揺るがすようなことがあっては、チームの存続問題ということになってきますので、そこはやっぱり厳しい態度、または責任ある姿勢で、それぞれが向かわないといけないのではないかと思っております」
また、県と市、クラブの3者で早急に話し合うべきだとする意見に対し、鈴木知事は、秋田市が新設と改修、両面の可能性を探る予算を計上していることや、沼谷市長が整備スケジュールに遅れはないと明言していることなど、これまでの流れを踏まえると「県が早急に話をつける責任を負っているとは認識していない」とも述べています。
(06/16 18:17 秋田放送)
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