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岩手県内でもスーパーで随意契約の政府備蓄米販売始まる   (岩手県)



随意契約で調達された政府の備蓄米が12日、矢巾町のスーパーで販売されました。岩手県内の店舗での販売は始まったばかりですが、備蓄米の放出はコメの取引価格にも影響を及ぼしています。

午前9時の開店前に出来た長蛇の列。243人が並びました。一番乗りの人は午前5時半に来たそうです。

一番乗りの人
「備蓄米はテレビで一生懸命やっているので、興味はあったし、古古米でもそん色はないと小泉大臣が言っていたので」

記者「こちらが2139円で販売される備蓄米です」

ベルジョイスが矢巾町の店舗で販売したのは、随意契約で調達した2022年産の「古古米」300袋です。

店の副店長
「大変お待たせしました。ただいまよりスーパーアークス矢巾店開店します」

1人1袋限定で販売されたこの備蓄米。笑顔でお辞儀をしながら受け取る人の姿もありました。一番乗りした在家さんは、出勤前に来たため、急いで会計をしていました。

一番乗りした在家イク子さん
「良かった、買えて。さっそくきょう炊いてごはん食べる。(仕事は)10時から。急ぎます」

あっという間に用意された備蓄米はなくなりました。

記者「今、300袋のコメがなくなりました。開店から30分もたっていません」

買い物客
「古米と古古米とか全然関係ない。日本のコメは世界で一番おいしい」

ベルジョイス 米の仕入れ担当 吉田秀寿さん
「(ベルジョイスとして)備蓄米500トンを確保している。(販売時期は)未定ではあるが、6月中に提供できるように進めていきたい」

政府は10日、随意契約でさらに備蓄米20万トンを放出する方針を示しましたが、岩手県内の店舗では販売が本格化しているとは言えません。

自販機でコメを販売する盛岡市の米穀店は、備蓄米150トンを申し込みましたが。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「今月中に入ってくれば、ありがたいというイメージをしていたが、分からない」

それでも、備蓄米の放出で卸売り業者同士が直接取り引きする価格に大きな影響が出ていると話します。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「下がってきている。一俵あたり玄米60キロあたり5万円近くしていたのが、3万5000円ほどに、3割以上下がっていて、1週間、2週間で。これは見たことがない」

しかし、消費者が購入する価格が下がるのには時間がかかると話します。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「一気にはいかない。スポット市場は敏感に動くところなので足りないときはどんどん上がるし、一般の販売価格はゆるやかにうごく」


(06/12 18:55 テレビ岩手)

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