■大阪・関西万博で「東北絆まつり」 震災復興支援への感謝を発信(岩手県)
大阪・関西万博で、東日本大震災の復興支援への感謝を伝える「東北絆まつり」が15日まで開催され、ミスさんさ踊りらが華やかな踊りで会場を魅了しました。
岩手と世界を結ぶ万博での取り組みを原周太記者が取材しました。
(原周太記者)「大阪・関西万博の会場です。東ゲートゾーン、オープン直後の様子。観客を出迎えるのは、あちら、奇跡の一本松です」
東日本大震災から14年。
15日、万博で行われた「東北絆まつり」のパレードを通して、復興支援への感謝が世界に発信されました。
開幕から2か月あまりたった、大阪関西万博。
(子ども)「ミャクミャク、目がいっぱい、赤と青でかわいい」
会場入り口の東ゲートそばにデジタルで展示されているのは、震災の希望の象徴・奇跡の一本松。
そこに投影されているのは「3.11を忘れない。想いをつなぐ未来レター」を合言葉に、全国や世界から被災地の人たちにあてて送られたメッセージです。
一方、東京オリンピックでホッケーチームを受け入れて以降、アイルランドとの交流を続けてきた岩手町は、万博が「絆を深める場」になりました。
14日は、岩手町内の高校生が万博会場を訪れ、アイルランドの伝統的な音楽と日本の盆踊りを掛け合わせた「アイリッシュ盆踊り」に参加。笑顔がはじけました。
(岩手町・企画商工課 熊谷洋造課長) 「今後は高校生だけじゃなく町民が広く交流できるようなところを探っていきたい」
今回、会場で披露された盛岡さんさ踊りは、「震災後、力強く歩む岩手」を象徴する意味がありました。
(2024ミスさんさ・上平佳歩さん) 「10年(あまり)の復興で震災から変わった岩手の元気のよさを全国、世界に伝えていけたらいいと思う」
迎えた14日のパレード初日。あいにくの雨で、屋外を練り歩くパレードは中止となり、ステージでのお披露目となりましたが、たくさんの観客が駆け付け、温かい声援を送ってました。
そして、15日、雨が上がり、晴れて東北絆まつりのパレードが会場で華やかに繰り広げられました。
岩手から参加したメンバーは、ミスさんさのしなやかな踊りや力強い太鼓の音で、「和太鼓同時演奏世界一」の記録を持つ盛岡さんさ踊りの魅力を発信しました。
(堺からの客)「最高に生で見て素晴らしかった また、今度いきたいなぁおもて」
(兵庫からの客)「(見れて)すごくうれしい。また実際に足を運んでみたいなと思った」
震災から14年。宮古市出身の廣内佳奈子さんにとって、忘れられない一日になりました。
(2024ミスさんさ・廣内佳奈子さん)「私自身、沿岸出身なので復興というところには特別な思いを持っている。復興の感謝を万博という、貴重な年に 1回というところで、私も経験させてもらってすごくありがたい場をもらって感謝している」
(2024ミスさんさ・上平佳歩さん)「演者の迫力だったり、観客の熱量が感じられて自分自身も最後まで楽しむことができた」
岩手と世界を結ぶ場になった大阪関西万博。
2026年は「東北絆まつり」が盛岡で開かれる予定で、関係者は、今度は世界の人に岩手に来てほしいと話しています。
(06/16 18:56 テレビ岩手)
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