■海域によって採苗器への付着数にばらつき ホタテガイ採苗速報(青森県)
青森県産業技術センター水産総合研究所は24日、ホタテの採苗速報を発表しました。
4月11日から22日までに行った調査で試験採苗器等1袋当たりの付着状況は西湾平均で3,287個、東湾平均で1,491個と海域によってバラツキが見られたということです。
▽ホタテガイラーバの出現数と大きさ
4月18日から23日に陸奥湾47地点で行った調査によりますと、ラーバの出現数は西湾平均で320個/?、東湾平均で565個/?と、それぞれの平年値2,583個/?、7,592個/?よりかなり少ない状況でした。
200μm以上のラーバの割合は、西湾平均で84.5%、東湾平均で97.4%、260μm以上の割合は西湾平均で53.3%、東湾平均で80.3%でした。
▽海況
水深15m層の4月第4半旬平均水温は、平舘ブイ、青森ブイ、東湾ブイでやや高めとなっています。
▽ムラサキイガイ等ラーバの出現状況
ムラサキイガイラーバの出現数は、西湾平均で516個/?と平年値253個/?よりかなり多く、東湾平均で415個/?と平年値396個/?3とほぼ同じ状況でした。
キヌマトイガイラーバの出現数は、西湾平均で263個/?と平年値211個/?より多く、東湾平均で235個/?と平年値1,046個/?よりかなり少ない状況です。
ヒトデのラーバは、全湾で出現していません。
▽成熟度調査結果
調査は4月22日に湾内7地点で養殖2年貝を対象に行いました。
生殖巣指数は、西湾平均で8.2、東湾平均で10.9と、前回の値より減少しました。
養殖2年貝の産卵はほぼ終了しました。
▽今後の見込み
全体のラーバ出現数が減少していますが、260μm以上の付着直前ラーバの割合は増加しています。
試験採苗器への付着数は全湾で増加していますが、海域によって付着数にバラツキが見られます。
(04/25 09:44 青森放送)
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