■「食で体と心を元気に」3人の女性が開いた“発酵カフェ” オープンまでの奮闘に密着! 青森県七戸町(青森県)
特集は今月、七戸町にカフェをオープンさせた飲食業未経験の3人の女性です。
発酵調味料を使ったメニューで町を元気にする挑戦が始まりました。
七戸町の中心部に空き店舗を改装した一軒のカフェがオープンを間近に控えていました。
お店の名前は「発酵カフェ ヌック」。
カウンターの奥の厨房では提供する料理の最終確認が行われていました。
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「ベーキングパウダーの化学反応が水分を入れたと同時に始まるから、それを少しでも遅らせる」
オーナーの菊地千恵美さんはこれまで介護の仕事をしていました。
お年寄りと接する中で食べ物の大切さを実感した菊地さんは、趣味で学んできた発酵食の知識を生かし、カフェをオープンすることにしたのです。
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「発酵を学ぶようになってその勉強がもしかしたら生かされて役に立てるかもしれないって思ったのが、やっぱりやってみたいっていうきっかけでした」
この気持ちに賛同したのは、同じ七戸町に住む友人の川村志穗さんと鳥谷部麻美さんです。
★川村志穗さん
「自分自身も体調不良だった時が続いて結局食べ物なんだって知って」
「お母さんが元気だと子どもが元気、家族元気、地域も元気になるのを少しでも手助けしたいなと思って一緒にやりたいなって」
★鳥谷部麻美さん
「最初はやっぱり不安大丈夫かなっていうのもあったんですけど、なんかこの3人だと大丈夫じゃないかなっていう気持ちはありました」
3種類あるランチメニューは、いずれも発酵調味料を使ったワンプレートメニューで、腸内環境の改善に効果があるとされる塩こうじで漬け込んだ鶏肉は、焼いてもやわらかくうまみも増します。
そして今月2日。
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「お待たせいたしました ヌック開店させていただきます」
午前11時のオープンと同時に、たくさんのお客さんが来店しました。
この日は友人2人が手伝いにきてくれましたが、厨房は大忙し。
「鶏の粒マスタード」は塩こうじを使っていますが、こちらは塩こうじのほかにしょうゆこうじなども使った「ごぼうのキーマカレー」。
七戸町の二ツ森貝塚をイメージした縄文スムージーにも、米こうじと水で作った甘こうじが入っています。
営業開始から1時間、問題が発生。
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「いまもやしがなくなったのでその代わりに」
予想より多くの人が訪れ仕込みをした食材が足りなくなったのです。
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「うん いい感じ」
急きょ別のおかずを準備して対応することができました。
ハプニングもあったオープン初日でしたがお客さんの反応も上々のようです。
★十和田市から
「野菜のボリュームもすごくたくさんだし体に優しい自然の味発酵ということで体にすごくいいので」
★五所川原市から
「おいしかったですお肉やわらかいし野菜もたっぷりで」
★七戸町内から
「またきます何回もきたいと思います」
ばたばたした初日の営業も無事終了。
3人は感謝の気持ちでいっぱいでした。
★川村志穗さんと鳥谷部麻美さん
「おいしいが1番うれしいですね あとはお待たせしないようにお客様が優しかったので、私たちが救われたそれが1番です」
「同じ失敗はしないようにします」
★発酵カフェ「ヌック」オーナー 菊地千恵美さん
「発酵調味料を使って健康にみんななっていきたいなってほしいという気持ちが、おいしいと掛け合わせられたのが、すごくうれしいですね」
「食で私たちは体を元気にしたいので心の部分も合わせて、元気にしていけるような場所作りにしていけたらなと思っています」
3人が力を合わせて開業した「発酵カフェ ヌック」。
提供する食と笑顔が七戸町に元気とにぎわいをあたえます。
(06/10 19:58 青森放送)
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