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「朝から草刈りしてきました」中心街で1万人が酔いしれた青森発の音楽イベント!去年の落選を糧にオーディションを通過した「りんご農家ユニット」K2の今井和人さんと仲島圭佑さんに密着! 青森県青森市(青森県)



土曜、日曜と青森にゆかりのあるミュージシャンが集結した音楽イベントが開かれ、1万人以上の観客を魅了しました。
オーディションを勝ち抜いた男性ユニットも、初の大舞台に立ちました。



青森市で開催された「HOME TOWN MUSIC LIFE2025」。
企画したのは、南部町出身のシンガーソングライター坂本サトルさんです。

★シンガーソングライター 坂本サトルさん
「青森の音楽シーンをもっと活性化させたいのもあるし、晴れの舞台をつくりたい。音楽をやってる人たちの吹奏楽とか、手踊りとか、民謡。あと僕らみたいな(ポップス)のを一か所で見せられたら」



合言葉は「音楽の力で青森をひとつに」。
青森にゆかりのあるさまざまなジャンルのアーティスト23組が、ステージを盛り上げました。



そのうち4組は、事前に行われたライブオーディションを通過したアマチュアアーティスト。
今回初めて大舞台への切符をつかんだのが、平川市在住結成3年目のユニット「K2」。


実は、彼らの本業は…

「りんご農家」なんです。
農家歴20年、今井和人さん46歳と、農家歴5年の仲島圭佑さん37歳です。



それぞれ別々に音楽活動をしていましたが、農家というつながりから知り合いユニット「K2」を結成、平川市内でカバー曲などを披露してきました。
実は、2人は去年もオーディションに参加していましたが、残念ながら落選。
ことしにかけていました。

★カホン 今井和人さん
「ことしはリベンジしたいなと思って応募しました」

★ボーカル・ギター 仲島圭佑さん
「合格、不合格は久しぶりだったのでドキドキしていたんですけど『K2』って言われたときはガッツポーズはいりました」



ボーカル・ギターの仲島さんは、かつてミュージシャンを目指して仙台を拠点に音楽活動をしていましたが、結婚を機に青森へUターン。
3年ほど弘前市のりんご農園でりんご作りを学び、5年前に独立しました。

★ボーカル・ギター仲島圭佑さん
「わたし新規就農で、町の人たちにすごく良くしてもらって、ここまで続けてこられているので(りんご農家ユニットとして)町のりんごもおいしいよというのをふくめて、演奏できたらと思います」



そして迎えた本番。

★ボーカル・ギター 仲島圭佑さん
「結構緊張してます。この人数の前でやるのたぶん初めてなんで」

★ボーカル・ギター 仲島圭佑さん
「平川市からきましたK2と申します。りんご農家ユニットです。朝から元気に草刈りしてきました。よろしくお願いします」



★ボーカル・ギター 仲島圭佑さん
「ここにくるまでに、いろんな方にお世話になったので、恩返しという意味でも良いライブができたんじゃないかと思います」

★カホン 今井和人さん
「すごく緊張したけど、めちゃめちゃ楽しかったです。りんご農家音楽ユニットということなので、農家の側にたった曲やりんご側の視点の曲も作ってみたいと思います」

★青森市から
「最高に良かったです。ボーカルの力強さも、カホンのリズミカルなメロディもたまらなく良かったです」



「音楽の力で青森をひとつに」と開催されたHOMETOWNMUSIC LIFE」。
同じ志を持ったミュージシャンの演奏が街に響きわたり、会場もひとつに。

★長野県から
「いろんなジャンルの青森のアーティストが見られるのがいいですね」

★東京都から
「場所も良いです。海も見えるし、開放的で風も気持ちいい」



会場には、キッチンカーやクラフト雑貨の出店も並び、2日間であわせて1万1,000人以上の観客を魅了しました。
最後は坂本さんをはじめ、この日の出演者が勢ぞろい。



★シンガーソングライター 坂本サトルさん
「この景色が見たくてやったという感じはありましたね。大勢がニコニコしていて、青森の中だけでこんなに素晴らしい素材があって、それで十分に楽しめるし感動もできる青森ってすてきだな、青森おもしろいなってみんなが思ってくれる一つの要素になったらいいですよね」

青森市中心街に響きわたった、青森の音楽に大勢の人たちが酔いしれました。


(06/09 20:31 青森放送)

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