■“糠臭さ”が消える!?「備蓄米」をおいしく食べるコツを専門家に聞いてみた!上手に洗米する方法や炊く前の一工夫も…(青森県)
今回の備蓄米の多くが2022年産の「古古米」と、2021年産の「古古古米」です。
一般的に古いお米は独特の臭いと硬さがあるといいます。
おいしく食べるコツを専門家に聞きました。
弘前市の柴田学園大学 今村准教授です。
10年以上の調理指導歴があり、フードコーディネーターや栄養士の資格も持っています。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「率直な感想は割れてるなというのと、ブレンド米なので粒の大きさが揃っていないと思いました」
粒がまばらな備蓄米を上手に洗米する方法は…。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「普段より丁寧に洗うこと ただし昔はお米は『研ぐ』といったが今は『洗う』。フワフワと優しく洗わないと、特に古古米は割れてしまうので、優しく洗うのが大事」
おいしく食べるためには、備蓄米の特徴を把握して洗米することが大切です。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「1回目は水を入れてすぐ流す」
「古いお米なので、水を吸おうとする力がいっぱいある 吸う時に古い糠やごみを一緒に吸ってしまうので、1回目はすぐ流す」
洗う回数も普段より多めが良いと言います。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「普段であれば特に青森県産米はおいしいお米が多いので、米の風味を大事にするためにも、学生には2回ぐらい夏場は3回と教えているが、糠臭さを取るために4回から5回くらい、いつもより多めに水を通したほうが良い」
洗米は指先をボールの底に付けながら回すと、コメに負荷をかけずに洗うことができます。
炊飯器のスイッチを押す前にもひと工夫。
まず入れるのは「氷」です。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「お米を炊く時に水温を下げた状態を保つと、しっかり水を吸水する」
氷は1合につき、2個から3個加えるのが目安です。
★柴田学園大学 今村麻里子准教授
「ここにお酒 普通の日本酒を大さじ1杯を加えて炊くと糠臭さが消えました」
「できれば1時間半から2時間くらい吸水させて、スイッチを押してください」
お酒は1合につき大さじ2分の1を入れると、すっきりとした味わいになるといいます。
あとは普通炊きのスイッチを押して、出来上がりを待ちます。
炊き上がりの見た目はいたって普通。
普段食べているご飯と比較するために、去年産の県産米も用意してもらいました。
★青森放送 油川修一記者
「今からはれわたりと備蓄米を学生たちに食べ比べてもらいます」
★学生
「新米と違いがなくてとてもおいしいです」
「臭いとかはないです」
「見た目も言われないとわからないです」
さらに備蓄米をピラフにして食べてみました。
★学生
「味付けしたら結構わからない気がします」
「(食べる前は)まずいのかなって正直思っていました」
今村准教授によりますと、チャーハンやカレーライス、そして炊き込みごはんもおすすめだといいます。
(06/17 20:00 青森放送)
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