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「使わなくなったものはきれいに…」十和田湖観光への悪影響を“懸念” 不法係留の放置遊覧船に「撤去勧告」も所有者側は対応とらず… 青森県十和田市(青森県)



十和田湖で不法係留されている4隻の遊覧船です。
県が所有者の清算人に5月30日付で撤去勧告を出しました。

十和田湖宇樽部地区の桟橋に不法係留されている4隻の遊覧船について、県は所有者で2016年に事業を停止した「十和田湖遊覧船企業組合」の清算人に対して、5月30日付で「撤去勧告」を初めて出しました。
4隻は2015年から不法係留され、県はこれまで26回にわたり「撤去指導」を行ってきました。
県は勧告で速やかな撤去を求めていますが、撤去勧告に強制力はありません。
ことし2月には雪の重みで、4隻のうちの1隻「第3十和田丸」が横転し、今もロープで固定されシートが被せられています。

十和田湖では、きのうまで夏の観光シーズン幕開けとなる十和田湖湖水まつりが開かれ、多くの観光客が訪れていました。
観光関係者は景観や環境面でも悪影響を与えかねないとして、早期撤去を求めています。

★十和田奥入瀬観光機構 安藤巖乙事務局次長
「十和田湖の美しい景観を守るために、放置遊覧船だったりとか休屋地区の廃屋もそうですけど、使わなくなったものはしっかりきれいになっていくといいなと思っています」

★県港湾空港課 橋本公学課長
「所有者側に対してはこれまで撤去指導を行ってきたところですが、現状対応が取られていないということを踏まえて、一歩踏み込んだ撤去勧告を発出した」

県によりますと、いまのところ組合から勧告の求めに応じる連絡はないということです。


(06/16 19:59 青森放送)

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