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【異変】青森りんご主力品種の3〜4割が実らない!?一部の園地で“カラマツ”被害確認 要因は…?(青森県)



りんごの受精がうまくいかず実らない「カラマツ」の被害です。
津軽地方の一部の園地で発生していて、生産者から不安の声が上がっています。

岩木山のふもと弘前市折笠の佐藤一樹さんのりんご園です。
主力品種の「ふじ」で、受精がうまくいかなかったカラマツ被害が3割から4割ほど見られると言います。

★りんご生産者 佐藤一樹さん
「中心果が本当はここにあるんだけれども、受精しないで落ちてしまったという感じ」
「中心果以外でもカラマツになるから、これのようにぽろっと落ちてしまう これがカラマツ自然に受精しないで落ちてしまうので、ことしはこういう被害が多い」

通常であればこの時期、中心果と合わせて5個から6個の実が成ります。

しかし、佐藤さんの園地では人工授粉をしましたが、カラマツの被害で実っている数が少ないということです。
収穫量も2割ほど減ると予想し、先行きに不安を抱えています。

★りんご生産者 佐藤一樹さん
「ことし花の量は平年よりも多かったので期待はしていたんですけれども、このカラマツで状況が変わったという感じ」
「(カラマツに)なってしまったものはしょうがないので、今ある実で対応していくしかない」

黒石市のりんご研究所ではカラマツの要因について…。

★りんご研究所栽培部 後藤聡部長
「開花の時期に低温の期間がありましたので、この期間は訪花昆虫の活動が活発でなかった可能性があります。マメコバチや受粉樹の少ない園地では、この期間受粉に影響が出たんじゃないかと考えられます」

りんご研究所では通常であれば実すぐりしてしまうような実も利用して、着果量を確保するよう呼びかけています。


(06/10 19:59 青森放送)

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