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長崎から世界を支える!『ONE DEJIMA』事業開始から1年の“航跡”《長崎》(長崎県)




世界有数のコンテナ海運会社の成長を支える、長崎市の会社。

事業開始からの1年に密着しました。



◆世界有数のコンテナ海運を支える会社が長崎で始動


ボトルカラーは “マゼンタピンク”。

特注の五島産クラフトジンで乾杯です。


(全員)
「乾杯〜っ!」

「長崎から世界を支える」をミッションに『ONE DEJIMA』が始動して、1年が経ちました。

(ONE DEJIMA 遠山 直人社長)
「ちょうど1年前にお越しいただいて、この会社どうなっていくんだろうと皆さん思われていたと思う。まだ社員もいなかったので」


去年5月。

『ONE DEJIMA』は、シンガポールに本社を置く世界有数のコンテナ海運会社「Ocean Network Express=ONE」の中核業務を受託する会社として、長崎市にオフィスを構えました。

社員5人での船出。オフィスも広く感じられました。

遠山 直人社長は、少し未来の風景に思いをはせていました。

(ONE DEJIMA 遠山 直人社長)
「船の甲板を模して作った机。出島ターミナルカフェと名付けている。仕事の合間に、コーヒーなど持ってきてここで飲んだり。ソファではもっとくつろいで。リラックスしながら偶発的な会話を楽しむ」



◆掲げるミッション「長崎から世界を支える」

2017年に日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社の共同出資で設立されたグローバル企業「ONE」。

240隻を超えるコンテナ船で120か国を結び、設立5年で純利益はコンテナ船業界で “世界トップクラス” に。



『ONE DEJIMA』は、コンテナ輸送サービスに関する市場調査、分析のほか、人材確保などの部門を担っています。



(ONE DEJIMA 遠山 直人社長)
「我々が掲げるミッションは、長崎から世界を支える。新たなことにチャレンジしていきたい」

“世界を支える” ために必要なのは、多様なスキルを持つ “人材” の確保です。

去年7月、オフィスに新たな顔ぶれが…。中途入社の15人です。

その15人も加わって、初めてのミーティング。

プロフィール用の写真撮影会も行われました。

ワークショップでは、互いの特性や企業課題を理解します。



最年少は、23歳の平原 望海さん。愛知県豊橋市の出身で、長崎で働くのは初めてです。

(平原 望海さん)
「経験不足。経験は知識に根差すと思うので、コミュニケーションを密にして学んでいきたい」


大村市出身の田頭 智美さんは、9年間に渡り福岡県で大学職員として働き、Uターンで入社しました。

(田頭 智美さん)
「長崎の若い人たちが活躍できるところを、私の知見で支えていきたい。長崎をもっと盛り上げていきたいという思いがあった」

去年の夏に開いたのは、大学生向けのインターンシップ。

3か月前に入社した田頭さんが、大学生に応対しました。

(田頭 智美さん)
「留学生の視点でいろいろな考えや今の置かれている状況を踏まえて、3人と一緒に座談会を開いた」



◆調査結果も踏まえた 人材確保の環境づくり

国際人材が重要となる『ONE DEJIMA』の業務。

インターンシップでは、外国人が日本で働くために必要な支援などについて、留学生に調査した結果をプレゼンテーションしました。

(大学生)
「会社以外でのコミュニティの構築が難しいと感じる。そのサポートもしていくことが大切」

(大学生)
「ガスや水道など、生活に不可欠なものを自分たちで整備するのはかなり大変ということだったので、会社側が事前に手配して身一つで入居できるような住まいサービスを充実させることで、東京の会社などの差別化につながると思う」


それから5か月後。

オフィスには、夏のインターンに参加していた大学生の姿がありました。

(安井 七星さん)
「アルバイトとして、有給インターンシップをしている。仕事がないから長崎を出なければと考えていたが、スタートアップだからこそ、自分が勢いに乗って成長できる環境も整っているので学生としても、ありがたい」

県立大4年の安井 七星さんは、来年春に行われる新卒採用に向けた会社のPR動画を編集中。

ビジネスの現場で、コツコツと経験を積んでいます。

並行して行った冬のインターンも盛況で、コンテナ海運に関心を寄せる国際色豊かな人材が訪れていました。

(中国 北京から留学)
「いつか海運業界で働きたい。業務の一貫しての流れ、システム的な思考法を身に着けたい」



◆オンリーワンを目指した長崎発の挑戦

“地域貢献” も、大きな柱に据えています。

物流や貿易の仕組みを分かりやすく描いた絵本をONEが製作。

今月、長崎市に寄贈しました。


子どもたちに、物流や海運に興味を持ってもらうための “種まき” も始めています。


当初は3年で20人を目標としていた社員数は、すでに28人に。

いまでは手狭となったオフィスですが、来年は80人体制を目指す方針です。

(ONE DEJIMA 遠山 直人社長)
「やれることもどんどん増えてきたので、ようやくスタート地点に立ったというのが正直な感想。多様性が新たな競争力を生むようにしたい」

世界規模のコンテナ海運を長崎から支える『ONE DEJIMA』。

(平原 望海さん)
「正直、1年もうたったのかというような感覚。最初に入った時と比べたら間違いなく、できることは広がっている」

(田頭 智美さん)
「走り続けてあっという間の1年だった。一致団結して “ONE DEJIMA” をもっと盛り上げていけるように精進していきたい」


オンリーワンを目指した長崎発の挑戦は、2年目を迎えて新たなステージへと進んでいきます。

(ONE DEJIMA 遠山 直人社長)
「ONEの業務を中核に置きながら、新規ビジネスを少しずつ形にしていくのが2025年度で、そこに向けて歩みをしっかり進めていきたい」


「ONE」が出版した絵本は、来月4日に出島メッセ長崎で行われる「DEJIMA博」の読み語りイベントに登場するほか、5月3日〜6日までのお仕事体験では、『ONE DEJIMA』のブースがお目見えし、海運の世界を体験することができます。

ぜひ親子でご一緒にお越しください。

(04/30 21:30 長崎国際テレビ)

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