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山口県知事と岩国市長が中谷防衛大臣に遺憾の意伝える 米軍岩国基地のF35B部隊展開(山口県)



アメリカ軍岩国基地へのF35B部隊の展開をめぐる情報提供が遅れたことについて、山口県の村岡知事や岩国市の福田市長が中谷防衛大臣に遺憾の意を伝えました。

村岡知事
「先月の米海兵隊の新たなF35B部隊の岩国基地への展開について、事前の情報提供がなく、地元からの照会に対する回答に長期間を要したこと、基地周辺住民に不安を与えるものであって、大変遺憾。」

岩国市・福田市長
「大きな運用の変化にも関わらず、国から市へ何ら事前に連絡がなく、その後も適切な情報提供がなされなかったことについて、遺憾と言わざるをえない。」

中谷防衛相
「米軍の運用に関することであったために、確認に時間を要してしまったが、ご指摘については重く受け止める。」

来年度の国の予算編成に向け、上京して政府要望を行っていた村岡知事はきのう(12日)、岩国市の福田市長らと共に防衛省を訪れました。

アメリカ軍岩国基地には現在、F35B戦闘機の1部隊が県や市への通告なしに展開しています。

国は、地元側の問い合わせから3週間近く経った後に「あくまでも一時的な運用」などと回答した一方、展開期間などの具体的な情報を明らかにしていません。

遺憾の意を示した地元側に対し、中谷防衛大臣は「重く受け止める」と述べた一方、今回の展開についてのさらなる具体的な説明はなかったということです。

村岡知事
「事前の情報提供・共有はこれから円滑に地域でやっていく上では欠かせない基本的な部分なので、しっかり守っていただきたいと改めて伝えた。我々の趣旨はしっかりと受け止めていただいて、今後適切に対応されると考える。」

山口県は「基地周辺地域は空母艦載機の移転などによりさらに増加した負担を今後も抱え続ける」とし、2027年度に終了予定となっている岩国基地関連の県への交付金を継続することも求めました。


(06/13 12:08 山口放送)

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