■「ツバメを見守ってくれてありがとう」 山口市のタクシー会社に感謝状 日本野鳥の会(山口県)
20年以上にわたりツバメの子育てを見守ってきた山口市のタクシー会社に日本野鳥の会から感謝状が贈られました。
山口市・湯田温泉のメインストリートに面したタクシー会社の車庫。毎年春から夏にかけて風物詩になっているのが、こちらの光景です。
ツバメの巣とその下に吊るされた傘。傘の目的は、フンの落下を防ぐこと。そして、巣の中のヒナが落ちるのを防ぐことです。
女性ドライバー
「(落ちてくること)たまにあります。ここ2か所とあそこ2回くらい落ちました。」
「傘は役に立ってます」
日本交通 山口営業所では、前身のスミスハイヤー時代の22〜3年ほど前から傘を吊るし始めました。
ツバメがやってくる春になると従業員みんなで傘を吊るし、巣作りや子育てを見守ってきました。最初は4つほどだった巣が年々増えて、現在は49。毎年100羽以上のひなが巣立っています。
こうした長年の見守りに対し、きょう(13日)、日本野鳥の会から感謝状が贈られました。
会ではツバメの見守りを続ける団体に2019年から感謝状を贈っていて、山口県内での贈呈は今回が初めてです。
日本野鳥の会山口県支部・原田量介 支部長
「ツバメは益鳥。田んぼの虫や飛んでる虫を食べてくれる。」
「こういう(傘を吊るす取り組みで)関心を持ってもらえるとすごく輪が広がる。」
今から22〜3年前、ツバメを追い出すのがかわいそうだと傘を吊るすことを提案したドライバーの末田さん。去年から ヒナたちを守るため新たな取り組みも始めています。
末田さん
「去年カラスにだいぶやられたんですよ。いや、一昨年。去年糸を張ったんです。そしたら去年はまったくカラスは来てないです。」
今シーズンは、すでに第一陣のヒナたちはすべて巣立っていて、現在ほとんどの巣には、第二陣の卵が!!
そして中には・・・卵からかえったばかりのヒナもいて、従業員のみなさんは、成長を待ち望んでいます。
金川茂男所長
「お守りみたいなもの。ツバメが来ると繁盛するとよく言われますけど、ありがたいですよね。来てくれるのは。」
「(成長)楽しみにしています。」
(06/13 19:39 山口放送)
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