■【米軍岩国基地】戦争の爪痕残る「ゼロ戦」格納庫・戦後80年を機にアメリカ軍がリニューアル・改修はゼロ戦のレプリカが寄贈された1986年以来(山口県)
アメリカ軍岩国基地には戦時中、旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」などを格納していた格納庫が今も残っています。
戦後80年を迎えるにあたりアメリカ軍がその格納庫をリニューアルし、11日関係者らにお披露目しました。
基地関係者約150人にお披露目されたのは戦時中、旧日本軍がゼロ戦などの戦闘機を格納していた格納庫です。戦時中、岩国基地周辺では6基の格納庫が作られたとされています。
そのうち1基が岩国基地の中に残っていて、戦後80年を迎えるのを機にアメリカ軍が8カ月かけてリニューアルしました。アメリカ軍関係者の間では「ゼロハンガー」の名で親しまれています。
(米海兵隊岩国航空基地司令 リチャード・ラスノック大佐)
「私たちは岩国基地と地域社会の遺産を保存することに熱心に取り組んでいます。現代の格納庫と比べると全く違います。当時の航空機にピッタリ合うように作られています」
格納庫の改修はゼロ戦のレプリカが寄贈された1986年以来ということで、今回は、当時の写真をショーケースに展示したり、はがれていた内装を直したりしました。
一方で、外壁にある爆撃や銃撃のあとは残されたままになっています。
(米海兵隊岩国航空基地司令 リチャード・ラスノック大佐)
「歴史を理解することは、過去だけでなく現在ともつながり今の状況について考えるうえで非常に重要。第2次世界大戦で起きた悲惨な歴史を振り返り二度と繰り返さないことを願う」
基地関係者らは、終戦前日の1945年8月14日に岩国への空襲があったことなど戦時中の基地周辺の歴史についても学びました。
(06/12 11:56 山口放送)
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