■活断層・火山リスクが争点に 伊方原発訴訟の最終弁論、住民側と四国電力側の主張が真っ向対立(山口県)
山口県内の住民が四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めている民事裁判の最終弁論が25日、山口地裁岩国支部で行われ7年にわたる審理を終えました。
この裁判は山口県内に住む約170人が、伊方原発3号機について安全性に欠けるなどとして運転の差し止めを求め、2017年に訴えを起こしたものです。原告側は県内の一部が伊方原発から30キロ圏内に入っているとし「事故があれば住民の生活に重大な被害が発生する」と主張。一方、四国電力側は訴えの棄却を求めています。
裁判では、これまで伊方原発の沖合に走る中央構造線が活断層であるかどうかや、阿蘇山など火山の噴火に対しての安全性が争点となっていました。
きょうの口頭弁論で原告側は「中央構造線は活断層であり四国電力はそれに対する地震動の評価を行っていない」と改めて主張。一方、四国電力側は「中央構造線は100万年前から活動しておらず、地震や火山などの自然条件を適切に判断し安全対策を講じている」と反論しました。
25日で裁判は結審し、7年あまりにわたる審理を終えました。判決は来年2月26日に言い渡されます。
(04/25 19:37 山口放送)
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