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「危機感を持っている…」山口県の合計特殊出生率1.36 村岡知事が危機感あらわす(山口県)



「1.36」。

これは国が先週発表した去年の山口県の合計特殊出生率です。

1人の女性が一生の間に産む子どもの数を示したもので、過去最低と並びました。

この発表を受けて村岡知事は記者会見で「危機感」をあらわにしています。

(村岡知事)
「全国的に見れば山口県は比較において高い方だが、かなり落ちてきているので、対策は危機感を持ってやっている」

先週の国の発表によりますと、山口県の去年の合計特殊出生率は、「1.36」。

全国では11番目に高いものの前の年からは0.04下がり、2003年・2004年と並んで過去最低となりました。

去年1年間に県内で生まれた赤ちゃんの数=出生数も6777人と、初めて7000人を下回っています。

人口減少を「県政最大の課題」と位置付ける県は、昨年度から第2子以降の保育料を無償化。

さらに今年度は全国でも珍しいという保育士のオンライン講座受講料の全額補助や、宿泊施設を活用した産後ケアの全県的な提供体制構築など独自の対策を打ち出してきているものの、少子化に歯止めがかからない状況が浮き彫りとなっています。

(村岡知事)
「山口県としては全国的にも誇れる内容で行っていると思うが、どうしても構造的な問題まで踏み込むとなると国に抜本的な対策を講じてもらう必要がある」「構造的には東京が一番…持続可能性がない。一番出生率が低いので」

村岡知事は、出生率が最も低い東京への一極集中が止まらないなど、人口減少は「国全体の構造問題」と指摘し、政府にさらなる対策を求めていく考えを示しました。


(06/09 19:35 山口放送)

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