■「ミサイルの先考えて」世界各地の戦場で医療にあたった医師の講演会(熊本県)
戦後80年「いまを戦前にさせない」。今回は世界各地の戦場で医療にあたった医師が語る言葉です。
6月、熊本市で開かれた講演会。講師を務めたのは、元熊本赤十字病院副院長の宮田昭さんです。
■元熊本赤十字病院副院長・宮田昭さん
「漫画やあるいは警察モノなどで『バンバン』と銃を撃ちますが、かすり傷とか言ってハンカチを巻いたりしてまた活躍していきますが、現実にはそうはいきません」
日赤に在職中、アフガニスタンで戦傷外科病院に勤務した宮田さん。コソボ紛争やイラク戦争など多くの戦地で医療活動に携わりました。銃や爆弾、地雷などで傷ついた人たちの治療を行う戦傷外科。適切な治療につなげようと武器の性能を研究したといいます。宮田さんは、ニュースなど映像をみる上で「想像力」を働かせてほしいと語りました。
■宮田昭さん
「ミサイルが発射されるところは景気がいい花火みたいだけどその先どうなっているのか、私たちはあれを見ていて考えなければいけない。可愛らしい子どもたちの顔を見ると、爆発物の恐ろしさというのがよくわかります。こんなことが毎日毎日行われているわけですから、私たちはやっぱり何か考えないといけない。行動に移さないまでも考えておく必要があるだろうと思います」
世界では今も争いが続いていることを忘れてはいけません。
(06/10 22:10 熊本県民テレビ)
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