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去年は「マイク切り事件」も…水俣病公式確認69年 注目される新環境相の対応は(熊本県)



5月1日で水俣病が公式に確認されて69年となります。水俣病被害者と環境大臣との懇談の席でマイクが切られた去年の反省を踏まえ、ことしは30日から2日間の日程で環境大臣が水俣市を訪れ、意見交換を行います。



水俣病は1956年5月1日に水俣市保健所に報告があり、この日を水俣病の公式確認の日として、水俣市が慰霊式を行っています。式には毎年環境大臣や熊本県知事が出席し、水俣病を拡大させた加害責任を謝罪します。


ところが去年、式のあと行われた被害者と大臣の懇談の場で「発言時間が3分を過ぎた」として環境省の職員が被害者のマイクを切ったため、のちに大臣が謝罪して改めて懇談会をやり直す事態となりました。

■伊藤信太郎環境相(当時)
「公害の歴史と経緯を踏まえつつ、大変つらい状況にある方々にできる限り寄り添って対応出来るよう省をあげて取り組んでいきたい」


当時の伊藤信太郎環境大臣は、去年7月に3日間にわたって水俣市や鹿児島県の離島を訪問、水俣病問題の解決へ向けて継続的な話し合いを続けると約束しました。環境大臣は去年10月に浅尾慶一郎氏に交代し、浅尾大臣は今回が就任後初めての水俣訪問です。

水俣病をめぐっては、患者の認定制度や被害者救済のあり方、それに水俣病が発生した地域の住民の健康調査の方法など課題が山積していて、浅尾大臣の対応が注目されます。


(04/29 19:37 熊本県民テレビ)

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