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大学のグライダー墜落事故「十分な高度が確保できておらず」運輸安全委が調査報告書(熊本県)



2024年5月、産山村でグライダーが墜落した事故で、国の運輸安全委員会は24日、「グライダーが十分な高度を確保できていなかった」ことなどが原因とする報告書を公表しました。

この事故は2024年5月25日、福岡県にある九州工業大学のグライダーが産山村で不時着を試みたところ、樹木に衝突して墜落し、当時20歳の男子大学生の機長が軽いけがをしたものです。この事故について、国交省の運輸安全委員会は24日、調査報告書を公表しました。

それによりますと、グライダーは航空機とワイヤーでつながれていましたが、速度が出すぎていたことに危険を感じた機長が単独での飛行に切り替えたということです。しかし高度が低かったため、飛行場に戻れないとして、牧草地に不時着を試みましたが、下りの勾配があり高度を落としきれず牧草地を飛び越し、樹木に衝突したとしています。機長は初めての単独飛行でした。

再発防止策として、「グライダーをつなぐ航空機は、常に飛行場に戻るための十分な高度を確保する必要がある」としています。

(04/24 18:43 熊本県民テレビ)

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