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ボーナス1万円!?熊本藩の下級・中級武士の生活など記録 永青文庫所蔵の古文書 複製を公開(熊本県)



熊本県立図書館が作成した永青文庫所蔵の古文書の複製が、11日に報道公開されました。複製された古文書は熊本藩の武士の活動を記録したもので、地域の歴史を紐解くヒントにつながるかもしれません。


永青文庫が所蔵する古文書には肥後細川家に関する歴史史料などが記されていて、熊本大学付属図書館に寄託されています。今回、報道関係者に公開された複製本は、江戸中期から明治初期までの下級から中級武士 約3500人の記録「御奉公附」の原本5冊分です。



■熊本県立図書館 情報支援課・田嶋尚子さん
「今までわからなかったことがたくさんわかってくると思う。郷土史家や熊本の歴史を興味を持ってライフワークのように調べておられる方にとっては大変面白い史料」

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
大変面白いという史料、どんなことが書いてあるのか、読み解いていきます。御奉公附には藩に仕えた武士の名前や給与、職歴や勤務態度、私生活の状況などが記されています。


例えば1769年から仕えた石原代助さんの場合…。何が書かれているかちょっとわかりにくいですが、現代風に訳すと「母親への孝行が厚く、心のケアも心がけ、寒い夜には添い寝をし…かねがね勤務態度も良く、賞与(ボーナス)として銀五匁(約1万円)をくだされました」と記されています。

石原さんも250年ほど経てここまで明らかにされるとは思っていなかったはず…。自分のルーツを知りたい方や郷土の変遷を紐解くにも貴重な史料です。この複製は6月16日から県立図書館で公開されます。

(06/12 19:19 熊本県民テレビ)

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