NNNニュース

【伝統的工法】「壁土の練返し」 熊本城の国指定重要文化財の櫓の復旧工事(熊本県)



熊本地震で被災した熊本城の田子櫓など5つの櫓の復旧工事で使用する壁土の練返しという作業が行われています。


田子櫓など国の重要文化財に指定されている5つの櫓からなる南東櫓群は、熊本地震で傾いたり、壁がはがれたりする被害を受けました。復旧工事は去年6月から始まり、16日から工事で使用する壁土の練返しという作業が始まりました。


練返しとは、粘土質の土に細かく刻んだ稲わらを加え、水を入れて重機を使って練り混ぜ、1年以上寝かせて自然発酵させるものです。練返しは3回行われる予定で、今回はその1回目になります。繰り返し作業を行うことで稲わらの繊維が分解され、粘着質が高まってひび割れしにくい強い壁ができるということです。


■熊本城総合事務所 坂口瑞枝さん
「従来の伝統的な工法に則って作成している。特別見学通路からも見やすい位置にあるので、一般のお客様にもご覧いただければ」

今回の練返し作業は17日午後5時まで行われ、特別見学通路から見ることができます。

(06/17 12:30 熊本県民テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)